株価指数先物【引け後】 +1σを挟んだレンジ推移

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先物

大阪12月限
日経225先物 39410 +10 (+0.02%)
TOPIX先物 2752.0 +11.0 (+0.40%)

 日経225先物(12月限)は前日比10円高の3万9410円で取引を終了。寄り付きは3万9290円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9320円)にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まった。寄り付き後にロングの動きが強まり、一時3万9410円まで買われ、プラス圏を回復する場面もみられた。

 ただし、買い一巡後は軟化し、3万9270円~3万9350円辺りで保ち合いを継続。前場終盤にかけてレンジを割り込むと、3万9140円まで下落幅を広げた。もっとも、下へのバイアスは強まらず、ランチタイムで下落幅を縮めると、後場中盤辺りからはショートカバーとみられる動きが入り、終盤にかけて3万9410円と朝方に付けた高値水準を回復した。

 日経225先物は、朝方に.3万9410円まで買われた後は前場終盤にかけて3万9140円まで売られたが、後場はこの修正リバウンドとなった。先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を週末に控えて、基本的な売買は限月交代に伴うロールオーバーが中心になっている。ロール以外はスキャルピングによる短期的なトレードでポジションを持ち越さないため、後場は修正の動きに向かいやすいようだ。特に米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控えているため、オーバーナイトのポジションは避けたのだろう。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万9300円)を挟んだ3万9000円から3万9500円辺りのレンジを継続している。CPIの結果を受けて大きく振れる可能性はあるものの、スタンスとしては3万9000円接近では押し目待ち狙いのロング対応とし、上値は3万9500円で戻り待ちのショート。3万9500円を明確に上回ってくるようなら、+2σ(3万9790円)辺りをターゲットとしたトレンドを想定しておきたい。

 CPI通過後も来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)通過まではポジションを傾けづらいだろうが、週末のメジャーSQ通過で需給が軽くなるため、FOMC通過後の年末高を期待した動きに向かいやすいだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.32倍に低下した。一時14.36倍を付けたが、75日移動平均線(14.32倍)をキープできなかった。ただし、下値は25日線(14.28倍)、200日線(14.27倍)が支持線として機能しているため、NTショートを仕掛けてくる動きは限られた。週間形状では52週線(14.27倍)、26週線(14.25倍)がサポートとなるなか、NTロングに転換する可能性も想定しておきたい。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万0926枚、ソシエテジェネラル証券が1万0728枚、野村証券が9428枚、バークレイズ証券が6724枚、HSBC証券が6082枚、JPモルガン証券が5271枚、ゴールドマン証券が4444枚、みずほ証券が4041枚、モルガンMUFG証券が3719枚、サスケハナ・ホンコン証券が2176枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が2万1143枚、野村証券が1万6754枚、ABNクリアリン証券が1万5006枚、ゴールドマン証券が1万3785枚、JPモルガン証券が1万3631枚、みずほ証券が1万1510枚、ビーオブエー証券が8226枚、モルガンMUFG証券が6298枚、バークレイズ証券が5566枚、BNPパリバ証券が5406枚だった。

株探ニュース

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