五洋建がジリ安歩調、洋上風力作業船への巨額投資で財務負担増を懸念◇

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 五洋建設<1893.T>がジリ安歩調。同社は10日、洋上風力建設に用いる作業船として、大型基礎施工船(HLV)と大型ケーブル敷設船(CLV)に関してあわせて約790億円の設備投資を実施すると発表した。前期の連結純資産額の45.7%の規模となる。財務負担を懸念した売りに押されたようだ。

 建造するのは世界最大級の5000トン吊全旋回式クレーンを搭載したHLVと、将来のEEZ(排他的経済水域)における洋上風力建設を見据えた世界最大級・最新鋭のCLV。HLVとCLVは、新たに設立する子会社と芙蓉総合リース<8424.T>が共同で保有する。また、CLVに搭載する埋設機とワークROVは、新設子会社と小島組(名古屋市港区)が共同保有する。

 HLVの建造費は約1200億円(五洋建の投資額600億円)。CLVの建造費は約310億円(同155億円)。埋設機とワークROVの建造費は約55億円(同35億円)。建造資金については自己資金と借入金を充当し、HLV向けには50%を超えない範囲で、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)からの借り入れを検討しているという。完成引き渡し時期はHLVが2028年3月、CLVが同年2月を予定する。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS

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