小幅続落、OPECプラスは減産延長で合意も相場に響かず=NY原油概況
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NY原油先物1月限(WTI)(終値) 1バレル=68.30(-0.24 -0.35%) ニューヨーク原油の2025年1月限は小幅続落。来年以降の供給過剰が警戒されていることが相場を引き続き圧迫している。石油輸出国機構(OPEC)プラス以外の産油国の増産が続く見通し。トランプ次期大統領が敵対的な関税政策で世界経済を混乱させるリスクがあることは潜在的な需要下振れ要因。 ただ、OPECプラスは閣僚会合を開催し、8カ国が実施している日量220万バレル規模の自主減産の縮小開始をさらに先延ばしし、来年4月以降に変更したことは下支え要因。この自主減産は当初10月から縮小する予定だったが、需要下振れが警戒されるなかで、増産の先送りが続いている。また、OPECプラスが全体として行っている協調減産については2026年末まで延長された。 時間外取引で1月限は67.98ドルまで軟化した後、69.16ドルまで強含んだが、通常取引開始後の上値は重かった。ただ、売りに勢いもなく、下げ幅は限定的。 MINKABU PRESS