明日の為替相場見通し=日銀の12月利上げを意識した展開か
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日銀が18~19日に開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切る可能性を意識した展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=149円00銭~150円50銭。 日銀の中村豊明審議委員が5日の記者会見で「利上げに反対しているわけではない」などと発言したことで、一部報道をきっかけに後退していた12月利上げ観測が再び強まりつつある。日米の金融政策の方向性の違いが意識されれば、金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが優勢となるだろう。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は4日のイベントで「米経済は9月に利下げを開始した当初よりも力強く推移しているため、FRBは更なる利下げに慎重になる可能性がある」と述べ、米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁はインタビューで「利下げの緊急性はない」と発言した。今晩に発表される前週分の米新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示す内容ならFRBが追加利下げに慎重になるとの見方が広がり、ドルの支えとなりそうだ。 出所:MINKABU PRESS