話題株ピックアップ【昼刊】:サイゼリヤ、ディスコ、GENDA

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■サイゼリヤ <7581>  5,620円   +380 円 (+7.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 サイゼリヤ<7581>が急反発している。同社は2日、レストラン業態「サイゼリヤ」の11月度の月次報告を公表。既存店売上高は前年同月比23.0%増となり、伸び率が10月度の17.4%から拡大したことが好感されているようだ。既存店の客数が同19.7%増、客単価が同2.8%増となったことが寄与。なお、全店ベースの売上高は同22.4%増となった。

■ディスコ <6146>  44,160円   +2,830 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置大手が続伸歩調。前日の米国株市場では半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズが5%近い上昇をみせたのをはじめ半導体セクターに買いが入り、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.6%高と続伸し、終値でフシ目の5000の大台に乗せた。これを受けて東京市場でも大手半導体製造装置メーカーを中心に出遅れ修正を狙った投資資金が流入している。一方、上値では戻り売り圧力も強い。足もと外国為替市場で1ドル=150円を下回る円高方向に振れていることは警戒材料ともなりやすく、朝方の買い一巡後の動きが注目される。

■GENDA <9166>  2,584円   +114 円 (+4.6%)  11:30現在
 GENDA<9166>は8日ぶり反発。2日取引終了後、鉄人化ホールディングス<2404>傘下でカラオケ事業を手掛ける鉄人エンタープライズの施設2店舗の店舗資産を取得したと発表した。取得した店舗は「カラオケBanBan」ブランドにリブランディングし、来年1月に新たにオープンする予定という。あわせて月次の進捗レポートを発表。11月度の店舗数は859店舗と引き続き拡大基調を維持した。これら発表が好感されている。

■ニデック <6594>  2,856.5円   +108 円 (+3.9%)  11:30現在
 ニデック<6594>の上昇率が一時4%を超えた。同社のサーバー用水冷モジュールは米スーパー・マイクロ・コンピューター向けに採用されている。AIの普及拡大とデータセンターの増設需要を背景に、スーパー・マイクロ・コンピューター向けのビジネスがニデックの業績を押し上げるとの期待が膨らんでいたなか、スーパー・マイクロ・コンピューターの不正会計疑惑が明るみになり、ニデック株の上値を圧迫する要因となっていた経緯がある。そのスーパー・マイクロ・コンピューターは2日、不正会計問題を受けて設置した特別委員会による調査をもとに、不正行為の証拠は見つからなかったと開示。新たなCFO(最高財務責任者)の起用も公表した。一連の疑惑が解消したとの受け止めから同社株が28%を超す急騰劇を演じたことを踏まえ、ニデックへの買い戻しが誘発される格好となったようだ。

■関東電化工業 <4047>  1,097円   +40 円 (+3.8%)  11:30現在
 関東電化工業<4047>が反発している。2日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントの保有割合が18.02%から19.12%に上昇したことが判明。これを受けて、思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資、ただしうち1100万2100株については投資一任契約に基づく顧客資産運用のためとしており、報告義務発生日は11月25日となっている。

■日本郵船 <9101>  5,007円   +172 円 (+3.6%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇。業種別騰落では33業種中で断トツの値上がり率となっている。中国経済の停滞などを背景に、鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み船市況の値動きを表すバルチック海運指数の下落が顕著となるなか、11月下旬以降調整色が強かったが、PERやPBRなどが際立って低水準で水準訂正を見込んだ買いを誘導しているほか、配当利回りの高さに着目したインカムゲイン狙いの買いが優勢となった。市場では「中国関連の切り口で逆風が意識されたものの、米国の年末商戦が本格化するなかコンテナ船市況の回復が期待される。また、大手3社は直近の外資系証券の目標株価引き上げの動きなどが好感されている面もある」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■アルフレッサ <2784>  2,244.5円   +55 円 (+2.5%)  11:30現在
 アルフレッサ ホールディングス<2784>が続伸している。同社は2日の取引終了後、子会社のアルフレッサがイノバセル(東京都品川区)との間で資本・業務提携を行ったと発表し、材料視されたようだ。便失禁・尿失禁を対象とした再生医療等製品の開発を進めるイノバセルは現在、切迫性便失禁の治療を対象とする「ICEF15」の第3相日欧国際共同治験を進めている。アルフレッサは子会社を通じ、イノバセルの研究開発や、「ICEF15」発売後の日本国内における流通体制の構築を支援する。あわせて子会社のアルフレッサについて、長崎県と佐賀県、熊本県天草地方に事業基盤を持ち、医療用医薬品の卸売りなどを手掛ける宮崎温仙堂商店(長崎県諫早市)を吸収合併することで基本合意したと発表している。

■レゾナック <4004>  4,127円   +72 円 (+1.8%)  11:30現在
 レゾナック・ホールディングス<4004>が4日ぶりに反発している。2日の取引終了後、傘下のレゾナックが、AI用など先端半導体の製造に使用する高解像度の感光性フィルムを新たに開発したと発表しており、好材料視されている。新開発のフィルムは、先端パッケージの有機インターポーザー(複数のチップを相互接続する中継部材)において、線幅と配線間隔が各1.5マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)という微細な銅回路を形成できるのが特徴としている。

■小林製薬 <4967>  5,998円   +93 円 (+1.6%)  11:30現在
 小林製薬<4967>が3日ぶりに急反発した。3月に発覚した「紅麹」に関連する健康被害問題で経営が大きく揺さぶられた同社であるが、株式市場においては問題が収束に向かいつつあるとの見方が広がり、割安感の強まった同社株に買い向かう姿勢が11月以降は鮮明となっている。こうしたなかで12月2日には大株主である香港のアクティビスト系ファンドのオアシス・マネジメントから臨時株主総会の招集請求書を受領したと開示した。オアシス側は会社法で定める業務・財産の調査者の選任と、オアシスが推薦する取締役3人の選任を目的としている。アクティビスト側のアクションを受けて、小林製薬の株価はポジティブな反応を示し、紅麹問題発覚後の5月につけた戻り高値にツラ合わせする場面があった。

■多木化学 <4025>  3,505円   +50 円 (+1.5%)  11:30現在
 多木化学<4025>が3日ぶりに反発している。2日の取引終了後、受託を含む菌体微生物の培養や繊維向け糊抜剤を中心とした酵素剤メーカーの洛東化成工業(滋賀県大津市)の発行済み株数の56.3%を取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。今回の株式取得では、多木化の主要セグメントであるアグリ事業におけるバイオスティミュラント(生物刺激剤)や化学品事業における環境に配慮した水処理薬剤の開発、更に新たな研究開発などでシナジーを発揮することを期待しているという。

■江崎グリコ <2206>  4,482円   +55 円 (+1.2%)  11:30現在
 江崎グリコ<2206>が堅調。2日、一部商品の価格改定を実施すると発表した。原材料費やエネルギーコストなどの価格上昇の影響を受けているため。「ポッキー」など菓子類(87品)は来年2月1日を改定日とし、出荷価格改定率は2~32%。来年3月1日を改定日とする加工食品類(12品)の改定率は8~27%、チルド食品・飲料類(19品)の改定率は4~18%などとなっている。値上げによる収益力強化への期待が高まっているようだ。

■三越伊勢丹 <3099>  2,192.5円   +25 円 (+1.2%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が底堅い。同社は2日、11月の国内百貨店事業の売上速報を発表した。三越伊勢丹の店舗売上高は前年同月比10.4%増。増収基調を継続し、伸び率は8月(16.7%)以来の高さとなった。堅調な業況を評価した買いが株価を下支えしたようだ。11月は伊勢丹新宿本店の店頭と三越銀座店が2ケタの増収となった。グループ百貨店事業会社を含めた国内百貨店全体では同6.8%増となった。

■松屋 <8237>  887円   +10 円 (+1.1%)  11:30現在
 松屋<8237>が続伸している。同社は2日の取引終了後、11月の売上速報を開示。銀座店の売上高は前年同月比18.9%増となった。伸び率は10月の水準を上回って2ケタの増収基調を継続しており、好感されたようだ。化粧品やラグジュアリーブランドが伸びたほか、防寒衣料へのニーズの高まりから婦人衣料品が大幅な増収となった。免税売上高は同約44%増となり、インバウンド需要の増加も追い風となった。

■コメリ <8218>  3,250円   +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 コメリ<8218>がしっかり。2日の取引終了後に発表した11月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比1.7%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下に伴い、販売が遅れていた石油ファンヒーター、こたつなどの暖房用品やラグ、毛布などの冬物季節商品の販売が堅調に推移した。また、断熱材や石膏ボード・ワイヤーメッシュなどの建設事業者向け資材も引き続き堅調に推移した。なお、全店売上高は同3.3%増だった。

■西部技研 <6223>  1,675円   +5 円 (+0.3%)  11:30現在
 西部技研<6223>が続伸している。2日の取引終了後、韓国子会社が半導体材料製造工場新設プロジェクトのコンストラクション・マネジメント(CM)業務を受注したと発表しており、好材料視されている。受注先、受注金額などは非開示で、25年12月期から26年12月期に売り上げ計上を予定しているという。なお、24年12月期業績への影響はないとしている。

■リビン・テクノロジーズ <4445>  1,670円   +300 円 (+21.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 リビン・テクノロジーズ<4445>がストップ高の1670円水準でカイ気配となっている。2日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことを好感した買いが流入している。毎年3月末と9月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1万5000円分(年3万円分)を贈呈する。

●ストップ高銘柄
 リビン・テクノロジーズ <4445>  1,670円   +300 円 (+21.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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