<動意株・27日>(前引け)=京成、パワーファス、DyDo
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京成電鉄<9009.T>=上値追い鮮烈。週明け25日に大陽線を引いて大幅高に買われた後も上げ足が止まらない状況にある。ここ株価の刺激材料発現が相次いでいる。週明けの急騰は旧村上ファンド系アクティビストの同社株買い増しの動きを材料視したものだが、前日引け後にはオリエンタルランド<4661.T>の自社株買いに応募する形で、保有するOLC株を1800万株売却することを発表し投資マネーを呼び込んでいる。売却額は最大618億円と伝えられており、これによる成長投資や有利子負債削減などへの原資としてポジティブ視されている。一方、今週に入ってからの同社株の上昇には株式需給面からの影響も大きそうだ。「直近、京成は米MSCIの構成銘柄から除外されたが、それに前後して貸株市場を経由した空売りが積み上がっており、今週はその買い戻しが作用している可能性が高い」(中堅証券ストラテジスト)という見方も出ている。 日本パワーファスニング<5950.T>=大幅高で3連騰。連日で年初来高値を更新している。工業用ファスナー大手の同社の24年12月期は減収・営業赤字の見通しながら、11月8日に自己株式を除く発行済み株式総数の25.1%に相当する上限400万株の自社株買いの実施を発表し、投資家の注目を集めることとなった。良好な需給環境から下値不安が薄れるなかにあって、来期以降は国内工場の生産集約による利益押し上げ効果が期待される面もあわせ持つ。株価は400円台で配当利回りは5%を上回る高水準にあることから、個人投資家の物色意欲を喚起し続けているようだ。日足チャートでは、拡散基調にあるボリンジャーバンドのプラス2シグマに沿ったバンドウォークの様相を呈している。 ダイドーグループホールディングス<2590.T>=急反発で新高値。26日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1月21日~10月20日)連結決算が、売上高1801億7200万円(前年同期比9.0%増)、営業利益64億1600万円(同10.8%増)、純利益72億5700万円(同73.7%増)と2ケタ営業増益となり、通期計画を上回って着地したことが好感されている。主力の国内飲料事業は、昨年11月の自販機の価格改定による販売数量減から回復しておらず苦戦した。一方、海外飲料事業は主力のトルコで躍進が続いているほか、2月にポーランドのヴォサナ社を買収した効果もあって大幅な増収増益となり、業績を押し上げた。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS