米外為市場サマリー:地政学リスクの高まりなどから一時153円90銭台に軟化

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為替

 21日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=154円54銭前後と前日に比べて90銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=161円87銭前後と同2円00銭程度のユーロ安・円高だった。

 ウクライナ軍は「ロシアが大陸間弾道ミサイル(ICBM)でウクライナ領を攻撃した」と発表し、ウクライナとロシアを巡る地政学リスクが高まるなか安全通貨とされる円を選好する動きが強まった。また、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁がインタビューで「インフレの鈍化と金利の一段の低下を予想する」と述べたこともドル売り・円買いにつながったもよう。この日に発表された前週分の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回ったが、解雇された労働者が新しい仕事をみつけるのに時間がかかっており、失業者数が2021年後半以来の水準まで増加していることが示されたことからドルを押し上げる材料にはならなかった。11月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月の米景気先行指数が市場予想を下回ったこともあり、ドル円相場は一時153円91銭まで下押した。その後は米主要株価指数や米長期金利の上昇を手掛かりに下げ渋ったものの戻りは限定的だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0474ドル前後と前日に比べて0.0070ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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