<動意株・21日>(前引け)=フジクラ、コムシスHD、アジャイル

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 電線株=物色人気再燃。フジクラ<5803.T>が一時400円近い上昇で一気に6000円台を回復したほか、古河電気工業<5801.T>が大幅高、住友電気工業<5802.T>も大きく水準を切り上げるなど電線株への買いが際立っている。前日発表された米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の8~10月期決算は売上高、利益ともに市場コンセンサスを大きく上回る高水準の伸びを示したほか11~1月の見通しについてもマーケット予想の中央値を上回った。同社株は時間外取引で利益確定売りに押されているものの、内容については驚異的な成長が確認された。AI用次世代半導体「ブラックウェル」の需要の強さも改めて明らかとなったが、ブラックウェルがAIサーバーに組み込まれる過程で、光ファイバーやその関連部品などの需要も加速度的に拡大していくことが見込まれる。これを受けて関連有力株として電線株への物色人気が再燃している。

 コムシスホールディングス<1721.T>=上値慕う。地合い悪のなかで続伸、直近6営業で5日上昇と上値慕いの動きを強め、きょうは一時44円高の3347円まで水準を切り上げた。8月上旬の全体相場の波乱局面を除き、同社株は約半年にわたり3000円台前半のもみ合いを続けてきたが、ボックス上限をブレークする兆しをみせている。電気・通信工事会社大手で、NTTグループを主要顧客としており、強固な収益基盤は強みだ。大型データセンター向け案件の獲得が進み業績も好調に推移し、25年3月期上期(24年4~9月)は営業利益段階で前年同期比16%増の164億4400万円と2ケタ成長を達成した。通期の同利益は前期比2%増の400億円を見込んでいるが保守的で、市場では上振れる可能性が意識されている。株式需給面では、累積売買代金が3200円台後半から上は枯れた状態にあることも注目され、戻り売り圧力が低減するなか上値が軽くなる可能性も。

 アジャイルメディア・ネットワーク<6573.T>=物色人気に急動意。20日の取引終了後、韓国のVT社と化粧品輸入販売事業で業務提携すると発表しており、これが好材料視されている。VT社は韓国コスダック市場に上場している化粧品メーカー。スキンケア・クレンジング・マスクパック・ベースメイクなどの豊富なラインアップを有し、日本でも人気を博している。今回、化粧品ブランド「VT Cosmetics」の日本国内におけるマーケティング施策を含む輸入販売に関する施策の実施及び改善に向けて協議を進めていくという。施策の実施が今後決定した場合には、委託手数料を受領することになる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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