話題株ピックアップ【夕刊】(2):santec、モリト、日曹達

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■santec <6777>  6,400円   +320 円 (+5.3%)  本日終値
 santec Holdings<6777>が全般地合悪に抗して大幅高で3連騰。テクニカル的にも今月12日に上ヒゲでつけた戻り高値6430円をクリアするとともに、中期波動の分水嶺である75日移動平均線も上抜いたことで、大勢トレンドの上昇転換を明示している。データセンター向けで、米エヌビディアのドル箱商品となっている次世代半導体「ブラックウェル」は、膨大な電力消費量と発熱問題が課題視されており、それを背景に電気ではなく光でオンとオフを切り替える光スイッチに注目が寄せられている。同社は光通信デバイスをグローバル展開しており、この課題に対応する関連企業最右翼として買いを呼び込んでいる。業績も絶好調で25年3月期は営業利益が前期比13%増の63億円と連続過去最高利益更新が見込まれているが、今上期の進捗率からマーケットでは一段の上振れも期待されているもようだ。

■モリト <9837>  1,511円   +67 円 (+4.6%)  本日終値
 モリト<9837>が大幅反発。19日の取引終了後、24年11月期の期末配当予想を29円から34円に引き上げ、年間配当予想を63円(前期55円)にするほか、あわせて24年11月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、上場35周年記念としてQUOカード500円分を贈呈すると発表したことが好感された。同時に、服飾雑貨の製造・輸入・販売を手掛けるMs.ID(福岡市博多区)の全株式を12月25日付で取得し、子会社化すると発表した。Ms.IDとその子会社シーティー・アソシエイツは、「ECファッション」「アクセサリー」「海外展開高級ニット」「ECプラットフォーム事業」の4つの事業の柱を持っており、今回の買収によりモリトグループのアパレル関連事業におけるBtoC事業領域の拡大を図るとともに、ECプラットフォーム事業を活用したBtoC事業のマーケティング・販売の強化やアパレル関連資材・製品の開発などへの貢献が期待できるという。取得価額は非開示。なお、24年11月期業績への影響はないとしている。

■日本曹達 <4041>  2,656円   +77 円 (+3.0%)  本日終値
 日本曹達<4041>が続伸。この日、次世代有機EL発光材料の開発を行う九州大学発のスタートアップであるKyulux(福岡市西区)と、次世代有機EL発光材料である熱活性化遅延蛍光材料(TADF)に関する量産体制構築に向けて資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。両社は20年1月に共同開発契約を締結し、TADFの生産ノウハウの確立を目標に中間体に関する研究開発に取り組んできたが、今後の量産開始を見据えて更なる連携が必要となったという。今後、日曹達はKyuluxに資本参加するとともに、量産体制確立に向けたプロセス開発並びに設備投資を行い、Kyuluxは日曹達の量産体制構築を技術面から支援することで、TADFの量産と安定した供給体制を実現する。

■サンマルク <3395>  2,399円   +49 円 (+2.1%)  本日終値
 サンマルクホールディングス<3395>は続伸。19日の取引終了後、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自社株買いの実施と、飲食店「牛かつもと村」を運営するB級グルメ研究所ホールディングス(東京都渋谷区)などの株式取得を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。同社は取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.45%)、取得総額11億7500万円を上限とする自社株買いをToSTNeT-3により実施すると開示。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、サンマルクは19日終値の2350円で48万600株の買い付けを行った。サンマルクはB級グルメ研究所ホールディングスとともに、子会社を通じ台湾で飲食店経営を展開するBQ International(東京都武蔵野市)の株式も取得し、両社を子会社化する予定。インバウンド観光客や海外展開に強みを持つ牛カツ定食業態を中核とする企業をグループ内に取り込み、事業の成長につなげる。取得価格は概算で合計105億円。サンマルクは100億円の借入を行う。

■川崎重工業 <7012>  6,411円   +121 円 (+1.9%)  本日終値
 川崎重工業<7012>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「航空機エンジンのMRO(修理・整備)事業に参入する」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、民間航空機事業の新たな柱に育てる方針で、31年度までに年間50台以上を整備できるようにし、年500億円以上の売上高を目指すという。MROは航空会社が保有する機体の増加に伴って成長が見込まれることから、今後の業績への貢献が期待されている。

■サンリオ <8136>  4,881円   +77 円 (+1.6%)  本日終値
 サンリオ<8136>が続伸。SBI証券が19日、サンリオの目標株価を4740円から5610円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。年内で終了予定となる「ハローキティ」50周年に伴う需要の反動減を懸念する投資家の声に対し、2025年には「マイメロディ」が50周年、「クロミ」が20周年となり、周年企画がカタリストとして存在すると指摘。26年以降も有力IP(知的財産)の周年企画の実施が見込まれるとし、特定のキャラクターに依存しない戦略の本領が発揮されるとの見方を示す。同証券はサンリオの26年3月期営業利益予想を従来の461億5600万円から502億5300万円に増額修正した。

■新日本科学 <2395>  1,450円   +22 円 (+1.5%)  本日終値
 新日本科学<2395>はしっかり。この日朝方、SBIホールディングス<8473>との共同ファンド「SBI US Gateway Fund」と、米国でベンチャーキャピタル事業を手掛けるPlug and Play(プラグ・アンド・プレイ)がパートナーシップ契約を締結したと発表した。プラグ・アンド・プレイの参画により、同社が持つ広範なグローバルネットワークとイノベーションの専門知識を生かして投資先企業を指導・支援し、共同ファンドの投資先企業に対し戦略的な成長機会が提供されることが期待されるという。

■三菱重工業 <7011>  2,384円   +34 円 (+1.5%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が続伸し最高値更新を視野に置くほか、日本製鋼所<5631>が続伸し連日の年初来高値更新、このほかIHI<7013>、川崎重工業<7012>、東京計器<7721>など防衛関連株が軒並み上値を追っている。トランプ次期政権発足で日本の防衛予算拡大が促されるとの思惑に加え、直近ではロシア・ウクライナ間の紛争激化で前日の欧州株市場が全面安に売り込まれており、地政学リスクの高まりが東京市場でも防衛関連銘柄の株価を刺激している。更に、石川製作所<6208>や豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>など同関連に位置付けられる中小型株も動意する銘柄が相次いでいる。

■PI <4290>  667円   +7 円 (+1.1%)  本日終値
 プレステージ・インターナショナル<4290>が反発。19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を75万株(発行済み株数の0.59%)、または5億円としており、取得期間は12月2日から来年2月15日まで。同社では25年3月期からの中期経営計画で自社株の取得を通じた総株主還元として「3年目までに総還元性向70%以上」を目標として掲げており、この基本方針に則り取得するとしている。

■ガンホー <3765>  3,085円   +28 円 (+0.9%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が反発。正午ごろ、スマートフォン向けMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)「ラグナロクX」の国内での正式サービスを開始したと発表しており、好材料視された。「ラグナロクX」は、世界各国で愛されているMMORPG「ラグナロクオンライン」(RO)のシリーズ最新作。「RO」の特徴であるキャラクターや多彩な職業、アイテム・スキル・ステータスを組み合わせた「自由度の高いキャラクタービルド」を本作でも楽しむことができるという。

株探ニュース

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