米外為市場サマリー:利益確定や持ち高調整で一時153円80銭台に軟化
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15日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=154円30銭前後と前日に比べて2円00銭弱のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円66銭前後と同1円90銭弱のユーロ安・円高だった。 この日の東京市場では米金利の先高観を背景に一時156円75銭と約4カ月ぶりのドル高・円安水準まで上昇したが、海外市場では週末を前に利益確定や持ち高調整とみられるドル売り・円買いが優勢だった。また、加藤勝信財務相が為替市場について「動向を極めて高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きには適切な対応を取る」と述べ、日本の通貨当局による円買い介入が意識されたことも重荷となったようだ。同日に発表された10月の米小売売上高や11月のニューヨーク連銀製造業景況指数が強い内容となったことを好感する場面もあったが、NYダウをはじめとした米主要株価指数の下落が影響しドル買いは続かず。トランプラリー(米株高、ドル高、米金利上昇)が一服するなか、ドル円相場は153円86銭まで下押す場面があった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0540ドル前後と前日に比べて0.0010ドル程度のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS