株価指数先物【引け後】 来週のエヌビディア決算が転換ポイントに

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先物

大阪12月限
日経225先物 38670 +90 (+0.23%)
TOPIX先物 2709.5 +6.5 (+0.24%)

 日経225先物(12月限)は前日比90円高の3万8670円で取引を終了。寄り付きは3万8910円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8970円)にサヤ寄せする形で、買いが先行した。買い一巡後は軟化し、現物の寄り付き時には3万8750円まで上げ幅を縮める場面もみられた。その後は前場中盤にかけて再びロング優勢となり、一時3万9130円まで買われた。

 ただし、節目の3万9000円をキープできず、25日移動平均線(3万8970円)を下回ったことで、前場中盤以降は3万8800円~3万8900円辺りの狭いレンジでの推移となった。後場の終盤にこのレンジを下放れると、引けにかけて持ち高調整とみられる売りが強まり、一時3万8600円まで上げ幅を縮める場面もみられた。

 日経225先物は買い先行で始まった後に3万9130円まで上げ幅を広げたが、25日線近辺では強弱感が対立しやすく、積極的なロングの動きは限られた。本日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均型を牽引する形で始まったが、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]なども前場中盤以降は膠着感を強めており、アドバンテストはプラスながら安値引けだった。

 週末要因もあったと考えられるが、本日も25日線水準で上値を抑えられる形となり、同線が抵抗ラインとして意識されてきそうだ。一方で下値はボリンジャーバンドの-1σ(3万8430円)が支持線となるが、同水準を下回ってくるようだと、200日線が位置する3万8260円辺りを試す動きもありそうだ。

 また、週間形状では26週線が3万8340円、13週線は3万8310円辺りに位置している。3万8300円前後に移動平均線が集中していることもあり、短期的にショートを仕掛けてくる動きもありそうだ。来週はエヌビディアの決算が転換ポイントになる可能性があり、その決算内容がポジティブ視されないようだと、下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。

 決算発表がピークを通過したことで機関投資家は動きやすくなる一方で、手掛かり材料に欠ける状況にもなる。引き続きトランプ次期政権の政策に関する報道などに振らされやすい相場展開になりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.27倍と横ばいだった。一時14.32倍まで上昇し、75日・200日線(14.28倍)を上回る場面もみられたことでリバランスの動きが期待されたが、その後は14.22倍まで低下するなど、両線が抵抗線として意識されてくる可能性が出てきた。こちらもエヌビディアの決算反応によってトレンドが出やすく、反応が限られるようだと、NTショートでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2572枚、ソシエテジェネラル証券が8843枚、サスケハナ・ホンコンが3270枚、みずほ証券が3092枚、JPモルガン証券が2255枚、SBI証券が1712枚、バークレイズ証券が1374枚、ゴールドマン証券が1348枚、楽天証券が1319枚、モルガンMUFG証券が1243枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9942枚、ソシエテジェネラル証券が1万6680枚、バークレイズ証券が4992枚、JPモルガン証券が3536枚、ゴールドマン証券が3385枚、ビーオブエー証券が2487枚、モルガンMUFG証券が2485枚、サスケハナ・ホンコンが2290枚、みずほ証券が1307枚、シティグループ証券が1087枚だった。

株探ニュース

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