米外為市場サマリー:米利下げ観測後退で一時156円40銭台に上伸

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為替

 14日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円27銭前後と前日に比べて80銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=164円55銭前後と同30銭程度のユーロ高・円安だった。

 この日に米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は、前の週から4000件減少の21万7000件と労働市場の底堅さが示された。また、同省が発表した10月の卸売物価指数(PPI)は前月比の上昇率が0.2%と9月の0.1%から伸びが加速し、基調的なインフレが根強いことを示唆する内容だったこともあってドル買い・円売りが先行した。その後は利益確定の動きなどから伸び悩む場面もあったが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演で「経済は利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」との見解を表明したことをきっかけに再びドル買いが流入。米利下げ観測が後退するなか、ドル円相場は一時156円42銭まで上伸した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0530ドル前後と前日に比べて0.0035ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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