話題株ピックアップ【夕刊】(1):ビジョン、Lドリンク、メルカリ

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■ビジョン <9416>  1,363円   +300 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ビジョン<9416>は朝方から買いが殺到しストップ高の1363円に買われた。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高261億1100万円(前年同期比9.0%増)、営業利益43億1700万円(同16.1%増)、純利益28億6900万円(同14.1%増)と2ケタ増益で着地したことが好感された。前期に東京空港検疫所支所などで新型コロナウイルス対策の支援業務やPCR検査サービスを提供した反動があるものの、グローバルWi‐Fi事業で法人需要が堅調に推移したことや無制限プランの選択率が高水準で推移していることが売上高を牽引。情報通信サービス事業でOA機器と移動体通信機器の販売や電気の取り次ぎが好調に推移したことも寄与した。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高361億4500万円(前期比13.6%増)、営業利益57億700万円(同33.3%増)、純利益37億9700万円(同25.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、24年12月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、これも好材料視された。300株以上を保有する株主には既存の優待券に加え、QUOカード1万5000円分を年2回贈呈する。

■Lドリンク <2585>  2,347円   +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ライフドリンク カンパニー<2585>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2347円に買われた。13日の取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比17.7%増の240億8700万円、最終利益が同5.6%増の20億8300万円となった。同社は4~6月期において最終利益は同10%減となっていたが、7~9月期の最終利益は同20%増となっており、好感されたようだ。既存工場の稼働率が向上したほか、御殿場工場の生産が始まったことなどが寄与し、生産数量が増加した。価格改定の効果もあって、同工場の固定費やM&Aに関連した費用を補って増益につなげた。あわせて同社は、連結子会社の0ビバレッジが、富士山の天然水山中湖(山梨県山中湖村)などと、ナチュラルミネラルウォーター製造事業の譲り受けに合意したと発表している。対象事業の直近の業績や取得価格は非開示としている。

■INFORICH <9338>  4,480円   +700 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 INFORICH<9338>がストップ高。スマートフォン向けモバイルバッテリーのシェアリングサービスを展開しており、国内で約8割とニッチトップの実力をいかんなく発揮し、足もとの業績も急速な伸びを示している。バッテリースタンドはコンビニエンスストアや携帯ショップ、駅、空港などに設置されるが、国内では4万5000台強に達している。また、グローバル展開にも余念がなく、海外での売り上げも増加している。13日取引終了後に発表した24年12月期第3四半期決算は営業利益が前年同期比4.3倍の11億1200万円と急拡大しており、これをサプライズ視する買いを呼びこんだ。

■アズーム <3496>  6,720円   +1,000 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 アズーム<3496>がストップ高まで買われた。同社は13日取引終了後、25年9月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比36.7%増の25億円としていることや、期末一括配当計画を前期比15円増配の40円としていることが好感されたようだ。売上高は同18.6%増の125億円を見込む。自社運営サイト「カーパーキング」のブランディング及び集客力アップを図り、駐車場紹介件数や受託台数、稼働台数の増加に取り組むなどとしている。

■LAホールディングス <2986>  5,250円   +450 円 (+9.4%)  本日終値
 LAホールディングス<2986>が後場急伸。正午ごろに発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高317億1200万円(前年同期比39.8%増)、営業利益50億1100万円(同35.2%増)、純利益29億9400万円(同43.5%増)と大幅な増収増益となり、あわせて期末一括配当予想を221円から240円へ引き上げたことが好感された。土地企画販売事業で東京都中央区の大型案件の売却が完了したことや都市型商業ビル「A*G 井の頭公園」「A*G 西荻窪」の売却が完了したことが貢献。また、戸別リノベーションマンションが好調に推移し、再生不動産販売部門の粗利益が増加したことも利益押し上げに寄与した。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高389億円(前期比23.5%増)、営業利益60億円(同8.1%増)、純利益37億1000万円(同12.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■巴コーポレーション <1921>  941円   +76 円 (+8.8%)  本日終値
 巴コーポレーション<1921>が後場に急伸。同社は14日、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから30億円増額して350億円(前期比5.0%増)、経常利益予想は5億円増額して41億円(同7.4%増)、最終利益予想も5億円増額し140億円(同5.0倍)に見直した。経常利益は減益予想から一転、増益を見込む。鉄構建設事業の工事進捗が順調で採算も改善し、収益を押し上げる。9月中間期の売上高は前年同期比0.9%増の167億5400万円、経常利益は同23.4%増の22億4100万円、最終利益は同9.8倍の134億4800万円となった。

■TOYO TIRE <5105>  2,370円   +187 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 TOYO TIRE<5105>が大幅に3日続伸。同社は13日取引終了後、24年12月期通期の連結業績予想と配当計画を修正したことが買い手掛かりとなったようだ。通期の売上高予想は従来通り5600億円(前期比1.3%増)で据え置いた一方、営業利益予想は従来の810億円から860億円(同11.8%増)に上方修正。主力のタイヤ事業が堅調に推移していることが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比5円増額の60円にすることも発表。これにより、中間配50円とあわせた年間配当は110円(前期は100円)となる。

■ディア・ライフ <3245>  949円   +63 円 (+7.1%)  本日終値
 ディア・ライフ<3245>が後場に上げ幅を急拡大した。この日、24年9月期の連結決算を発表。あわせて25年9月期について、最終利益が前期比2.1倍の68億円になるとの見通しを示した。2期ぶりに最高益を更新する見込み。更に、年間配当予想は同15円増配の62円としており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は開示していない。リアルエステート事業において、単身者・DINKS向けの住宅に引き続き強い需要が見込めると想定。東京圏エリアの積極投資を継続し、収益安定性・流通性に優れた不動産の供給拡大に注力する。24年9月期の売上高は前の期比7.8%増の468億8000万円、経常利益は同24.7%減の46億5600万円だった。

■メルカリ <4385>  1,914円   +111 円 (+6.2%)  本日終値
 メルカリ<4385>が高い。香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントが13日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、メルカリ株の保有割合が5.37%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」とし、「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としている。報告義務発生日は11月6日。

■ラクス <3923>  2,134.5円   +118.5 円 (+5.9%)  本日終値
 ラクス<3923>が大幅高で3日ぶりに反発。13日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を483億円から485億円(前期比26.3%増)へ、営業利益を90億円から94億円(同69.1%増)へ、純利益を69億円から73億1000万円(同74.6%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を3円90銭から4円10銭へ引き上げたことが好感された。主力サービスである「楽楽」シリーズの堅調な新規受注積み上げによりクラウド事業が高成長を維持しているほか、営業活動の強化が奏功しエンジニア稼働率が回復しているIT人材事業も堅調に推移していることが要因。また増収に加えて、費用対効果を重視し支出の精査を行っていることも寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高230億200万円(前年同期比30.2%増)、営業利益46億6000万円(同2.7倍)、純利益36億3000万円(同3.0倍)だった。

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