日グランデ、今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配転落

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決算

 日本グランデ <2976> [札証A] が11月14日後場(13:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は5900万円の赤字(前年同期は1億0700万円の赤字)に赤字幅が縮小した。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の2900万円の黒字→1億1700万円の赤字(前期は7100万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は5800万円の赤字(前年同期は1億7800万円の黒字)に転落する計算になる。

 業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は13円)とし、10期ぶりに無配転落する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は800万円の赤字(前年同期は7700万円の赤字)に赤字幅が縮小し、売上営業損益率は前年同期の-30.2%→0.0%に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  当社グループの主力事業である不動産分譲事業におきまして、継続する物価上昇による消費者マインドの低下、マンション及び戸建用地の高騰と人手不足等の要因による建築費の高騰を受け、販売価格の高止まりの状態が続いており、その結果、販売環境が期初計画以上に厳しい状況となり、一部のマンション販売が低迷し売上高が当初の計画を大きく下回る見込みとなりました。利益面では、上記マンション販売の低迷による売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の減少を補うため、売上原価や販売費及び一般管理費等の抑制に努めてまいりましたが、マンション販売の低迷による減少分を補う事はできず、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見込みとなります。この結果、2025年3月期の通期連結業績予想を上記のとおり修正することといたしました。当社グループとしましては、引き続き販売を促進していくとともに、販売体制を強化し販売の改善に努めております。

  当社は、利益還元を重要な課題と考えておりますが、将来の事業拡大に備え、内部留保による経営基盤・財務体質の強化を図りながら、可能な限り株主の皆様に還元していくことを利益配分に関する基本方針と考えております。しかしながら、当期の業績は配当資源となる当期純利益が損失となることが想定される等、厳しい状況が続いております。このような状況及び今後の財務状態を総合的に勘案した結果、誠に遺憾ながら無配とさせていただくことといたしました。株主の皆さまには深くお詫び申し上げますとともに、可能な限り早急な復配を目指してまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。(注)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因により予想数値と異なる場合があります。

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