話題株ピックアップ【夕刊】(3):F&LC、JINSHD、東エレク

投稿:

材料

■F&LC <3563>  3,233円   +91 円 (+2.9%)  本日終値
 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が続伸。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4000円とした。同社は回転すしの「スシロー」を中心に事業展開する持ち株会社。24年9月期の連結業績は売上収益が前の期比19.7%増の3611億2900万円、純利益は同81.9%増の146億3300万円とともに過去最高を更新した。「国内スシロー事業」が大幅な増益となり全体を牽引した。中期経営計画は中国景気減速の影響で下方修正したが、長期ビジョンは海外事業の拡大で、売上収益1兆円以上を掲げている。海外での和食人気は拡大を続けており、同社の中長期的な成長を期待している。

■ジンズホールディングス <3046>  6,480円   +130 円 (+2.1%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が反発。同社は12日、傘下のジンズがispace<9348>の月面探査プログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナーに参画すると発表しており、好材料視された。「HAKUTO-R」は、アイスペースが取り組む日本初の民間企業による月面探査ミッションで、独自のランダーとローバーを開発し月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定で、ミッション2の打ち上げを最速で25年1月に行う予定としている。なお、両社は今後、アイウェアの共同開発も含めた協業を検討するとしている。

■ツガミ <6101>  1,413円   +26 円 (+1.9%)  本日終値
 ツガミ<6101>が後場に買われた。13日午後1時、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想の修正を発表。今期の最終利益予想を15億円増額して80億円(前期比48.8%増)に見直した。期末配当予想は3円増額して27円に引き上げたほか、自社株買いの発表も行っており、これらを手掛かり視した買いが入ったようだ。今期の売上高予想は70億円増額して970億円(同15.6%増)に引き上げた。4~9月期の実績と足もとの受注動向を業績予想に反映した。年間配当予想は54円で前期比6円増配となる。加えて、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.52%)、取得総額4億円を上限とする自社株買いを11月13日から25年5月12日の間に実施する。今年5月に決議した取得総数50万株、取得総額7億5000万円を上限とする自社株買いの期間は11月12日に終了。取得実績は39万4200株で総額5億6453万円だった。9月中間期の売上高は前年同期比23.6%増の497億9500万円、最終利益は同2.2倍の48億1300万円だった。

■東京エレクトロン <8035>  22,805円   +200 円 (+0.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が急騰。底値圏でのもみ合いが続いているが、足もとは売り物がこなれ上値を指向する展開にある。同社は12日取引終了後に25年3月期業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想の2兆3000億円から2兆4000億円(前期比31%増)、営業利益は6270億円から6800億円(同49%増)に増額した。既に売上高、営業利益ともに今期は過去最高を更新する見通しにあったが、そこから更に大幅に上乗せされる形となった。生成AI市場の急成長を背景としたAI用半導体向け製造装置需要が収益を押し上げる見通し。また、好業績を背景に株主還元姿勢を強め、今期年間配当は従来計画の519円から571円(前期実績は393円)に増額している。一方、米政府による先端半導体の対中規制が一段と強化されるとの思惑が同社の株価上昇を妨げる要因。信用取引の買い残も整理が進んでおらず、上値では引き続き個人投資家の戻り売り圧力が意識されるところ。上値抵抗ラインとなっている25日移動平均線が上向きに転換するとともに、同移動平均線を株価が上抜くまでは投資家サイドも疑心暗鬼が続きそうだ。

■GENDA <9166>  2,885円   +24 円 (+0.8%)  本日終値
 GENDA<9166>が3日ぶりに反発。12日の取引終了後、U-NEXT HOLDINGS<9418>と業務提携したと発表しており、好材料視された。GENDAが展開するエンターテイメント・プラットフォームとUNEXTが展開するDXソリューションや配信コンテンツで連携するほか、両社が保有するDXや施設・店舗運営に関連したノウハウやナレッジの共有・活用による新商品開発を検討する。なお、同件による25年1月期業績への影響は軽微としている。

■ハーモニック <6324>  2,149円   -500 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>がストップ安の水準となる前営業日比500円安の2149円に売られた。12日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。あわせて通期の連結業績予想を見直した。今期の売上高予想は45億円減額して540億円(前期比3.2%減)としたほか、最終損益予想は従来の20億円の黒字から4億円の赤字(前期は248億600万円の赤字)に修正。黒字転換予想から一転して赤字を見込む格好となり、失望売りを促した。産業用ロボットや半導体製造装置市場の回復や立ち上がりが想定よりも緩やかであることを踏まえた。9月中間期の売上高は前年同期比7.7%減の265億5900万円、最終損益は8億5000万円の赤字(前年同期は3億1300万円の黒字)となった。売上高は計画を下回り、黒字予想に反して赤字に転落する形となった。

■GMO-PG <3769>  7,557円   -1,075 円 (-12.5%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 12日に決算を発表。「今期最終は1%減益、前期配当を21円増額・今期も124円継続へ」が嫌気された。
 GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P] が11月12日大引け後(15:31)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年9月期の連結最終利益は前の期比38.8%増の187億円に拡大したが、25年9月期は前期比1.0%減の185億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を103円→124円(前の期は89円)に増額し、今期も124円を継続する方針とした。

■あらた <2733>  3,095円   -380 円 (-10.9%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 12日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は6%減益」が嫌気された。
 あらた <2733> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.7%増の85.6億円となり、通期計画の166億円に対する進捗率は51.6%となり、5年平均の53.8%とほぼ同水準だった。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,400円   -415 円 (-10.9%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が後場終盤になって急落。午後3時ごろに発表した9月中間期決算が、売上高694億4700万円(前年同期比31.6%増)、営業利益31億2600万円(同2.6%減)、純利益19億6100万円(同8.2%減)と増収減益となったことが嫌気された。免税売り上げが同87.5%増と増加したほか、在庫コントロールを目的に法人販売を強化したことが寄与し売上高は伸長した。ただ、急激な為替変動の影響から、高額品を中心に時計・バッグの一部アイテムの相場が8月、9月と継続的に下落したほか、売上総利益率の低位な地金の売上高が増加したことが利益を押し下げた。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高1445億円(前期比21.0%増)、営業利益84億7000万円(同13.6%増)、純利益55億6000万円(同10.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■住友金属鉱山 <5713>  3,801円   -387 円 (-9.2%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 住友金属鉱山<5713>は大幅安で4日続落。12日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆5530億円から1兆5550億円(前期比7.6%増)へ上方修正する一方、純利益を730億円から670億円(同14.3%増)へ下方修正すると発表した。主要な非鉄金属価格について足もとの水準を考慮した上で将来の需給バランスを予測し、各事業の生産・販売計画の状況を踏まえた。利益見通しの下振れを嫌気した売りが出ている。

■旅工房 <6548>  210円   +50 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値
 旅工房<6548>がストップ高の水準となる前営業日比50円高の210円に買われた。13日午後3時、25年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表。売上高は10億3400万円、営業損益は800万円の黒字となった。営業損益は18四半期ぶりに黒字を確保した。足もとの業況をポジティブ視した買いが入ったようだ。個人向け海外旅行の売り上げが伸びたほか、販管費の効率化が奏功した。同社は決算期の変更により前期は15カ月の変則決算だった。前期の7~9月期との比較では売上高は20%以上の増収となっている。同社は25年6月期の通期では営業赤字を計画している。

■エル・ティー・エス <6560>  2,211円   +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 エル・ティー・エス<6560>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2211円に買われた。同社は12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益予想を2億8000万円増額して9億7000万円(前期比2.1倍)に引き上げており、好感されたようだ。連結子会社の固定資産売却に伴い、特別利益を計上する。今期の売上高と営業利益、経常利益予想は据え置いた。あわせて発表した第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比48.8%増の122億4600万円、最終利益が同89.6%増の7億円となった。

■アグロ カネショウ <4955>  1,689円   +300 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 アグロ カネショウ<4955>がストップ高。12日の取引終了後、出光興産<5019>がアグロカネシに対し、完全子会社化を目的として1株1900円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。アグロカネシの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となっている。買付予定数の下限は807万7300株(所有割合66.67%)で、上限は設定しない。買付期間は13日から12月24日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経てアグロカネシは上場廃止となる見込み。アグロカネシの筆頭株主である麻生(福岡県飯塚市)などがTOBに応募する契約を締結している。出光興産はアグロカネシを完全子会社化することで、農薬事業を高機能材セグメントの中核事業に育成する方針。アグロカネシはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は12日、アグロカネシを監理銘柄(確認中)に指定した。

■オープンワーク <5139>  644円   +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 オープンワーク<5139>がストップ高。正午ごろ、上限を90万株(発行済み株数の4.22%)、または5億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は11月14日から来年7月31日までで、将来の機動的な資本戦略に備えるのが目的としている。また、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算が、売上高26億4600万円(前年同期比20.4%増)、営業利益9億2200万円(同20.8%増)、純利益6億4400万円(同22.8%増)と大幅増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が92%となったことも好材料視された。積極的なマーケティング投資により、OpenWorkリクルーティング事業で契約社数、累計Web履歴書登録数が増加し業績を牽引した。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高34億円(前期比16.3%増)、営業利益10億円(同16.8%増)、純利益6億8500万円(同11.6%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 Sapeet <269A>  4,610円   +700 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 新晃工業 <6458>  3,830円   -700 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。