三井住友建設、今期経常を一転赤字に下方修正
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三井住友建設 <1821> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は92.7億円の赤字(前年同期は83.5億円の黒字)に転落した。 併せて、通期の同損益を従来予想の80億円の黒字→45億円の赤字(前期は62.9億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は47.7億円の黒字(前年同期は20.6億円の赤字)に浮上する計算になる。 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は107億円の赤字(前年同期は42.7億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の3.8%→-8.0%に急悪化した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 1.工事損失の内容当社が現在施工中の国内大型建築工事において、以下の事象が発生したことから、対応する費用として、2025年3月期第2四半期(中間期)において、工事損失引当金繰入額を含む131億円の損失を計上いたしました。当該工事は、大深度地下工事を伴う超高層建築物という難度の高い工事であり、地下工事においては、当初計画からの大幅な工法の変更、地上躯体工事においては、一部の部材の再製作等により、工程の遅延が発生するとともに、資機材、労務費等の建設コストの上昇等により、2022年3月期に約219億円、2023年3月期に約315億円、2024年3月期に約92億円の損失をそれぞれ計上しております。現在、当該工事は工程通り進捗しておりますが、躯体工事完了に伴う追加・変更工事費の精算、仕上工事に係る仮設資機材や労務等の実績を踏まえた見直し、材料費や労務費の価格上昇、工程及び品質確保のため技術社員体制の見直しなどを踏まえ、工事完成までの全てのコストを改めて精査した結果、2025年3月期第2四半期(中間期)において追加の損失を計上することとなったものです。<個別業績予想>売上高は、手持ち工事が順調に進捗していることから、前回予想を変更しておりません。利益につきましては、主に上記の大型工事における損失の計上により、営業利益、経常利益、当期純利益はそれぞれ前回予想に比べ減少する見込みです。<連結業績予想>主に個別業績予想の修正によるものです。(注)上記の予想は、発表日現在で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、実際の業績等は、様々な要因により変動する可能性があります。