奥村組が急落、25年3月期業績及び配当予想を下方修正
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奥村組<1833.T>が急落している。午前11時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3069億円から2960億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を135億円から74億円(同46.0%減)へ、純利益を126億円から85億5000万円(同31.6%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を130円から87円(年200円)へ引き下げたことが嫌気されている。 特定の国内大型工事において、計画していた施工方法の変更を余儀なくされ、施工効率の悪化や天候不順などが複合的に影響し工程を見直したことに加えて、建設資機材価格や労務費が高騰していることなどで見積もり総原価が増大し、原価低減や追加工事の獲得が追い付かず、現時点では損益改善の見通しが立たないことが要因。また、子会社石狩バイオエナジーの発電施設で爆発事故が発生し、商業運転を停止し、運転再開に向けて原因究明及び再発防止策の検討を行っており、商業運転の停止により売上高が減少し、原因究明のための調査費用や発電施設の維持管理費用などが発生することも響く。 同時に、12日に予定していた第2四半期決算の発表を延期すると発表した。受注している工事に関して不適切な原価管理が行われていたことが判明し、外部有識者を中心メンバーとする社内調査委員会を設置し調査を進めており、調査に相応の日数を要することや、調査報告書を踏まえて会計監査人による追加的な監査手続きなどが必要になることなどが要因としている。 出所:MINKABU PRESS