前週末8日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■アンビスHD <7071>  1,514円 (-400円、-20.9%) ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。アンビスホールディングス <7071> [東証P]がストップ安。7日取引終了後に25年9月期連結業績予想を発表。売上高を前期比26.3%増の536億4700万円とした一方、営業利益を同18.7%減の86億2700万円と前期から一転減益となる見通しを示しており、これが売り材料視された。配当予想は前期比据え置きの4円とした。同時に発表した24年9月期決算は売上高が前の期比32.8%増の424億7500万円、営業利益が同23.0%増の106億1200万円と過去最高業績を達成した。医心館事業で新たに28事業所を開設したことが寄与した。

■太陽誘電 <6976>  2,336.5円 (-444円、-16.0%)

 東証プライムの下落率3位。太陽誘電 <6976> [東証P]が4日ぶり急反落。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3500億円から3300億円(前期比2.3%増)へ、最終損益を110億円の黒字からトントン(前期83億1700万円の黒字)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが膨らんだ。第3四半期以降に中国系スマートフォンのハイエンド機種を中心とした通信機器向けの需要低迷と、自動車や情報インフラ・産業機器向けの回復が緩慢なことなどが予想されるため。上期に営業外費用として為替差損を計上したことも響く見通し。

■ニチハ <7943>  3,055円 (-500円、-14.1%)

 東証プライムの下落率4位。ニチハ <7943> [東証P]が急反落。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について営業利益を115億円から70億円(前期比31.4%減)へ下方修正すると発表しており、これが嫌気された。国内外装材事業における物流費の高騰や、米国外装材事業での工場稼働の低迷などが要因。売上高見通しについては従来予想を据え置いた。また、配当予想も据え置いた。

■カドカワ <9468>  2,864.5円 (-420.5円、-12.8%)

 東証プライムの下落率6位。KADOKAWA <9468> [東証P]が続急落。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を2713億円から2717億円(前期比5.3%増)へ上方修正した一方、純利益を97億円から90億円(同20.9%減)へ下方修正すると発表した。アニメやゲーム事業が堅調だったものの、営業費用の増加や為替差損が利益面で響いた。8日、ライターやカメラマンに支払う原稿料などを著しく低く設定したとして、公正取引委員会がカドカワとその子会社に対して下請法違反で勧告する方針を固めたことが複数のメディアで報じられた。会社側は同日にコメントを発表した、「公正取引委員会による調査を受けていることは事実」とした。純利益予想の下方修正や同メディア報道を売り材料視する見方が広がったようだ。

■じげん <3679>  543円 (-73円、-11.9%)

 東証プライムの下落率7位。じげん <3679> [東証P]が急反落。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比5.1%増の18.8億円に伸びたが、通期計画の43億円に対する進捗率は43.9%にとどまり、5年平均の49.7%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■ユニプレス <5949>  1,001円 (-134円、-11.8%)

 東証プライムの下落率8位。ユニプレス <5949> [東証P]が4日ぶりに急反落。同社は11月7日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比21.7%増の9.8億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の55億円→10億円(前期は52.5億円)に81.8%下方修正し、一転して81.0%減益見通しとなったことが嫌気されたようだ。

※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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