東京汽、今期経常を一転赤字に下方修正、配当は30円増額
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東京汽船 <9193> [東証S] が11月8日後場(15:20)に業績・配当修正を発表。25年3月期の連結経常損益を従来予想の1.1億円の黒字→500万円の赤字(前期は6.8億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の3.8億円→22.6億円(前期は5.7億円)に5.9倍上方修正し、一転して4.0倍増益を見込み、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 同時に、4-9月期(上期)の連結経常損益も従来予想の0.2億円の赤字→0.2億円の赤字(前年同期は4.3億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。 また、期末一括配当を従来計画の20円→50円(前期は20円)に大幅増額修正した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 2025年3月期中間連結会計期間の業績予想につきましては、曳船事業において作業対象船舶のうち大型タンカーやLNG船の入港数の低迷が響き、さらにエスコート対象外の中小型コンテナ船の入港数が増加したことなどを主因として、売上高は当初見込みより減少いたしました。 この結果、経常利益が当初予想より下回る見込みとなり下方修正いたします。 一方、通期の連結業績予想につきましては、2025年3月期第3四半期連結会計期間において、特別利益として関係会社株式売却益と投資有価証券売却益を計上する見込みであり、2025年3月期の通期連結業績予想に織り込み、親会社株主に帰属する当期純利益は当初予想より大幅に増加する見込みとなり、2024年5月15日に公表した業績予想数値を上方修正いたします。 また、個別業績予想につきましても、同様の理由により修正いたします。 当社の株主への利益還元方針としては、当社の配当財源として重視しております個別業績に応じかつ継続可能な配当を、年1回、株主総会決議により実施していくことを基本方針としております。 内部留保金につきましては、金利変動に耐えうるような財務体質の強化、長期に亘る競争力を強化するための最新鋭曳船の開発・建造、成長分野への新規事業投資ならびに子会社関連の資金需要等に充当したいと考えております。 前述のとおり、親会社株主に帰属する当期純利益(連結)及び当期純利益(個別)の予想値を引き上げましたが、本件で得た資金については成長戦略における大型投資の原資として活用するとともに、特別配当金として1株当たり30円とし、普通配当金20円を含め期末配当金を1株当たり50円に修正いたします。(注)上記の業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。