前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■ヤマハ <7951> 1,081円 (-164.5円、-13.2%) 東証プライムの下落率3位。ヤマハ <7951> [東証P]が急反落。同社は1日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の445億円から270億円(前期比6.9%減)に引き下げたことがネガティブ視されたようだ。売上収益の予想も4750億円から4600億円(同0.6%減)に下方修正。ピアノをはじめとした中国市場の更なる減速に加え、中国やインドネシア工場のピアノ生産設備などに関する第2四半期の減損損失計上などが主な要因だとしている。 ■DMG森精機 <6141> 2,590.5円 (-350円、-11.9%) 東証プライムの下落率4位。DMG森精機 <6141> [東証P]が続急落。1月安値(2638円)を下回り、約10ヵ月ぶりに年初来安値を更新した。前週末1日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を360億円から100億円(前期比70.5%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出た。欧州工場の新ERP導入における追加費用が発生したことや、サービス・設計人員の採用増加により人件費が増加したことが要因。売上高については従来予想の5500億円(同2.0%増)を据え置いた。 ■日ハム <2282> 4,754円 (-516円、-9.8%) 東証プライムの下落率5位。日本ハム <2282> [東証P]が続急落。前週末1日の取引終了後に4-9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比4.9%増の6838億6400万円だった一方、純利益が同10.6%減の178億6400万円で着地しており、これが売り材料視された。食肉事業での販売数量拡大や国産食肉の単価上昇に加え、海外事業で豪州の牛肉販売が伸長したことから増収を確保。事業利益も増加したものの、為替変動の影響で純利益は減少した。 ■東エレデバ <2760> 3,065円 (-265円、-8.0%) 東証プライムの下落率7位。東京エレクトロン デバイス <2760> [東証P]が続急落。前週末1日取引終了後に4-9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比6.7%減の1117億1200万円、純利益が同5.4%減の43億500万円で着地しており、これが嫌気された。中国市場の停滞長期化などの影響で産業機器向け半導体製品の販売が減少したことが響いた。通期の減収減益見通しに変更はない。 ■アルゴグラフ <7595> 4,755円 (-405円、-7.9%) 東証プライムの下落率8位。アルゴグラフィックス <7595> [東証P]が続急落。同社は11月1日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.5%増の51.8億円に伸びた。ただ、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比6.2%減の21.7億円に減り、売上営業利益率は前年同期の16.3%→13.3%に低下したことが嫌気されたようだ。 ■ビプロジー <8056> 4,420円 (-318円、-6.7%) 東証プライムの下落率10位。BIPROGY <8056> [東証P]が続急落。1日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算で、純利益が117億6900万円(前年同期比8.2%減)と減益となったことが嫌気された。海外ファンドの評価損や為替影響などによる収益減、法人税等の増加などが利益を圧迫した。売上高は1860億3200万円(同7.5%増)だった。顧客のDXに対する投資需要が活況となり、アウトソーシング及び製品販売を中心に売上高が伸長した。基幹システムの刷新や人事制度変更などによる販管費の増加はあったものの、営業利益は179億4500万円(同7.9%増)と増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高3850億円(前期比4.0%増)、営業利益355億円(同6.6%増)、純利益245億円(同3.0%減)の従来見通しを据え置いている。 ■ワークマン <7564> 3,690円 (-155円、-4.0%) ワークマン <7564> [東証S]が大幅安で3日続落。1日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比15.6%減と2ケタ減となり、5ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。降雨日が多かったことから、レインウェアや長靴などの雨関連商品は堅調に推移したものの、気温が高く推移したことで、衣料品や服飾小物など秋冬物が全般的に低調に推移した。なかでもアウターやボトムスの売り上げが前年を大幅に下回った。なお、全店売上高は同12.5%減だった。 ■三菱重 <7011> 2,060円 (-53.5円、-2.5%) 三菱重工業 <7011> [東証P]が続落。同社が5日午後1時半に発表した25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が2兆2981億1300万円(前年同期比11.1%増)、最終利益が1071億2000万円(同16.5%増)だった。7-9月期の最終利益は同16%増となった。エナジーとプラント・インフラ、航空・防衛・宇宙の各部門が堅調に推移し、特に防衛・宇宙関連では航空機や飛昇体を中心に売上高を大きく伸ばした。通期計画では受注高予想を2000億円増額して6兆円(前期比10.2%減)に修正したが、売上高と利益の見通しは据え置いた。市場の高い期待と比較して、物足りない決算内容との見方もあり、売りがかさんだようだ。三菱重はエナジー部門での受注高見通しを引き上げた。事業利益予想ではエナジー部門とプラント・インフラ部門で上方修正した一方、物流・冷熱・ドライブシステム部門で下方修正した。 ■アイホン <6718> 2,853円 (-65円、-2.2%) アイホン <6718> [東証P]が続落。同社は5日午後1時40分ごろ、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比29.9%減の21億1700万円となり、通期計画45億円に対する進捗率が47.0%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同2.7%増の309億7700万円で着地。国内集合住宅市場の賃貸マンション向けリニューアルを中心に売り上げが伸びた半面、開発費などの経費が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース