話題株ピックアップ【夕刊】(3):INPEX、ヤマハ、DMG森精機

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■INPEX <1605>  2,017円   +8.5 円 (+0.4%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が買われた。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前週末比1.98ドル高の1バレル=71.47ドルと上昇した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国から成る「OPECプラス」は3日、12月から始める予定だった自主減産の縮小を1カ月先送りすることで合意したと発表。需給の引き締まりが意識され、原油価格は上昇した。これを受け、INPEXなど石油関連株に買いが入った。

■ヤマハ <7951>  1,081円   -164.5 円 (-13.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ヤマハ<7951>が急反落。同社は1日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の445億円から270億円(前期比6.9%減)に引き下げたことがネガティブ視されたようだ。売上収益の予想も4750億円から4600億円(同0.6%減)に下方修正。ピアノをはじめとした中国市場の更なる減速に加え、中国やインドネシア工場のピアノ生産設備などに関する第2四半期の減損損失計上などが主な要因だとしている。

■DMG森精機 <6141>  2,590.5円   -350 円 (-11.9%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 DMG森精機<6141>は大幅安。1月安値(2638円)を下回り、約10カ月ぶりに年初来安値を更新した。前週末1日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を360億円から100億円(前期比70.5%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが出ている。欧州工場の新ERP導入における追加費用が発生したことや、サービス・設計人員の採用増加により人件費が増加したことが要因。売上高については従来予想の5500億円(同2.0%増)を据え置いた。

■日本ハム <2282>  4,754円   -516 円 (-9.8%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 日本ハム<2282>が大幅安。前週末1日の取引終了後に4~9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比4.9%増の6838億6400万円だった一方、純利益が同10.6%減の178億6400万円で着地しており、これが売り材料視された。食肉事業での販売数量拡大や国産食肉の単価上昇に加え、海外事業で豪州の牛肉販売が伸長したことから増収を確保。事業利益も増加したものの、為替変動の影響で純利益は減少した。

■東エレデバ <2760>  3,065円   -265 円 (-8.0%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 東京エレクトロン デバイス<2760>が大幅続落。前週末1日取引終了後に4~9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比6.7%減の1117億1200万円、純利益が同5.4%減の43億500万円で着地しており、これが嫌気された。中国市場の停滞長期化などの影響で産業機器向け半導体製品の販売が減少したことが響いた。通期の減収減益見通しに変更はない。

■アルゴグラフィックス <7595>  4,755円   -405 円 (-7.9%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 1日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は6%減益」が嫌気された。
 アルゴグラフィックス <7595> [東証P] が11月1日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.5%増の51.8億円に伸び、通期計画の100億円に対する進捗率は51.8%となり、5年平均の49.6%とほぼ同水準だった。

■BIPROGY <8056>  4,420円   -318 円 (-6.7%)  本日終値  東証プライム 下落率10位
 BIPROGY<8056>が大幅続落。1日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算で、純利益が117億6900万円(前年同期比8.2%減)と減益となったことが嫌気された。海外ファンドの評価損や為替影響などによる収益減、法人税等の増加などが利益を圧迫した。売上高は1860億3200万円(同7.5%増)だった。顧客のDXに対する投資需要が活況となり、アウトソーシング及び製品販売を中心に売上高が伸長した。基幹システムの刷新や人事制度変更などによる販管費の増加はあったものの、営業利益は179億4500万円(同7.9%増)と増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高3850億円(前期比4.0%増)、営業利益355億円(同6.6%増)、純利益245億円(同3.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■ワークマン <7564>  3,690円   -155 円 (-4.0%)  本日終値
 ワークマン<7564>が3日続落。1日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比15.6%減と2ケタ減となり、5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。降雨日が多かったことから、レインウェアや長靴などの雨関連商品は堅調に推移したものの、気温が高く推移したことで、衣料品や服飾小物など秋冬物が全般的に低調に推移した。なかでもアウターやボトムスの売り上げが前年を大幅に下回った。なお、全店売上高は同12.5%減だった。

■三菱重工業 <7011>  2,060円   -53.5 円 (-2.5%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が後場は軟調に推移。同社が5日午後1時半に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が2兆2981億1300万円(前年同期比11.1%増)、最終利益が1071億2000万円(同16.5%増)だった。7~9月期の最終利益は同16%増となった。エナジーとプラント・インフラ、航空・防衛・宇宙の各部門が堅調に推移し、特に防衛・宇宙関連では航空機や飛昇体を中心に売上高を大きく伸ばした。通期計画では受注高予想を2000億円増額して6兆円(前期比10.2%減)に修正したが、売上高と利益の見通しは据え置いた。市場の高い期待と比較して、物足りない決算内容との見方もあり、売りがかさんだようだ。三菱重はエナジー部門での受注高見通しを引き上げた。事業利益予想ではエナジー部門とプラント・インフラ部門で上方修正した一方、物流・冷熱・ドライブシステム部門で下方修正した。

■アイホン <6718>  2,853円   -65 円 (-2.2%)  本日終値
 アイホン<6718>が後場に入って下げに転じた。同社はきょう午後1時40分ごろ、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比29.9%減の21億1700万円となり、通期計画45億円に対する進捗率が47.0%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同2.7%増の309億7700万円で着地。国内集合住宅市場の賃貸マンション向けリニューアルを中心に売り上げが伸びた半面、開発費などの経費が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■太陽工機 <6164>  1,695円   +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 太陽工機<6164>がストップ高。親会社のDMG森精機<6141>が1日の取引終了後、同社の完全子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格の1875円にサヤ寄せする格好となった。DMG森精機は現在、太陽工機株式の50.81%を所有しているが、完全子会社化することで、より一体的で綿密に連携した業務運営を行いグループの事業成長を図るのが狙い。買付予定数は289万2208株(下限93万2200株・上限設定なし)で、買付期間は11月5日から12月16日まで。TOB成立後、太陽工機は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11月1日付で太陽工機株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、太陽工機はTOBに対して賛同の意見を表明している。

■ジオマテック <6907>  574円   +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 ジオマテック<6907>がストップ高。1日の取引終了後、25年3月期単独業績予想について、営業利益を2000万円から1億7000万円(前期6億5500万円の赤字)へ、最終利益を4900万円から1億9000万円(同16億6900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は52億円(前期比12.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、上期において半導体・電子部品が想定よりも好調だったことに加えて、想定よりも原材料費が低下したことや経費抑制が進んだことなどが寄与する。

●ストップ高銘柄
 Defコン <4833>  90円   +30 円 (+50.0%) ストップ高   本日終値
 マネパG <8732>  374円   +80 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値
 Sapeet <269A>  5,110円   +700 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 SBIサウジ <273A>  11,125円   -3,000 円 (-21.2%) ストップ安   本日終値
 アルメディオ <7859>  342円   -80 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

株探ニュース

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