富田隆弥の【CHART CLUB】 「米国株に注意信号、日本株は"放れ"の方向が焦点に」

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コラム

米国株に注意信号、日本株は“放れ”の方向が焦点に

◆10月27日の衆議院選挙を終えると日経平均株価は3日続伸し、割り込んでいた25日移動平均線(31日時点3万8849円)を再び上抜いた。選挙前には「与党の過半数割れ」が警戒されて24日安値の3万7712円まで売られたが、「噂で売って、事実で買い戻す」という流れになった。

◆ただ、まだ安心できる状況にはない。10月31日の日銀金融政策決定会合は現状維持でサプライズなく終了したが、政権の枠組みはどうなるのか。まずは11月11日に召集の方針とされる特別国会が焦点になる。そして、米国では5日に大統領選、6~7日に連邦公開市場委員会(FOMC)と重要イベントが控えており、日経平均株価のチャートからは目が離せない。

◆日経平均株価は25日線を回復したが、日足チャートは「もみ合い」を脱していない。10月15日高値の「4万0257円」と24日安値の「3万7712円」に挟まれたゾーン内にあり、ここから放れる方向が焦点になる。

◆そしてNYダウだが、25日線を割り込んで10月30日で5日となる。また、週足の順位相関指数(RCI)が高値に集まり注意信号を灯している。13週線(30日時点4万1673ドル)を割り込むと、2つ目の「注意信号」が灯り、調整懸念がさらに高まることになる。

◆重要イベントも気になるが、投資家としては日経平均株価とNYダウのチャートが重要だ。仮に調整懸念を強めるような動きを見せるなら、個別株の投資スタンスは慎重さが必要になる。11月はその点に注意しながらの対応となろう。

(10月31日 記、次回更新は11月9日10時を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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