話題株ピックアップ【夕刊】(1):E&C、三菱電、FPG
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■富士古河E&C <1775> 6,510円 +1,000 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値 富士古河E&C<1775>がストップ高の6510円水準に買われた。富士電機<6504>が10月31日の取引終了後、直接・間接含め株式の46.39%を所有するE&Cを株式交換により完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが流入した。富士電機を株式交換完全親会社、E&Cを株式交換完全子会社とする株式交換で、25年2月3日の予定でE&C株式1株に対して、富士電機株式0.93株を割当交付する。ただし、富士電機が保有するE&C株式については割り当ては行わない。完全子会社化により、両社グループの有する資産、技術、ノウハウ、海外ネットワークなどの経営資源をより一層活用することで、両社グループの中長期的な視点に立った経営戦略を機動的に実現するのが狙いという。なお、E&Cは25年1月30日付で上場廃止(最終売買日は1月29日)となる予定。 ■三菱電機 <6503> 2,726円 +338.5 円 (+14.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 三菱電機<6503>がマドを開けて急反発。上昇率は一時16%を超えた。10月31日取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.1%増の2兆6435億9700万円、営業利益が同30.1%増の1766億8200万円となった。最終利益は同1.3%減の1186億4000万円と減益だったが、7~9月期において営業利益は同58%増、最終利益は同11%増と大幅な増益となった。中間期として売上高と営業利益は過去最高を更新したとしており、業況を評価した買いが集まったようだ。円安効果に加えて、空調・家電事業や自動車機器事業の収益が拡大した。中間配当はこれまでの予想通り20円で決定。未定としていた期末配当は30円とした。年間配当予想は前期と横ばいの50円となる。 ■FPG <7148> 2,660円 +285 円 (+12.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 FPG<7148>が急伸し、上場来高値を更新した。10月31日の取引終了後、24年9月期の連結決算発表にあわせ、25年9月期の業績予想を開示。今期の売上高予想は前期比14.6%増の1235億円、最終利益予想は同7.5%増の220億円とした。3期連続で過去最高益を更新する見通し。加えて、前期の期末配当をこれまでの予想から14円45銭増額したうえで、今期の年間配当予想を前期比10円10銭増配の130円40銭に設定した。自社株買いと消却についても開示しており、これらをポジティブ視した買いを集めた。国内外で不動産ファンド事業の更なる成長を図るほか、リースファンド事業では海運案件を主体に収益性の高い案件を厳選して組成する方針。24年9月期の売上高は前の期比51.5%増の1077億8100万円、最終利益は同64.1%増の204億5700万円だった。自社株買いは取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.2%)、取得総額20億円を上限に、11月1日から25年4月30日の間に実施。自己株86万株について今年11月8日に消却を予定する。 ■牧野フライス製作所 <6135> 6,300円 +510 円 (+8.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 牧野フライス製作所<6135>が急伸。10月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を2220億円から2250億円(前期比0.2%減)へ、営業利益を155億円から170億円(同3.8%増)へ、純利益を135億円から145億円(同9.3%減)へ上方修正し、期末配当予想を80円から100円(年180円)へ引き上げたことが好感された。上期において、為替レートが円安で推移したことに加えて、販売価格を見直したことや、経費を抑制したことなどが寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1082億3700万円(前年同期比0.3%減)、営業利益75億7600万円(同2.6%減)、純利益57億8200万円(同24.7%減)だった。 ■パナHD <6752> 1,343.5円 +105.5 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 パナソニック ホールディングス<6752>が急反発。10月31日取引終了後に4~9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比3.2%増の4兆2513億円、営業利益が同12.0%増の2160億4600万円で着地しており、これを好感した買いを集めている。国内家電や電材の堅調に加え、為替換算の影響もあり増収を確保。合理化の進捗や持ち分法による投資損益の良化などが寄与し、利益も伸びた。パナソニック液晶ディスプレイの解散に伴う税金費用の減少があった前期の反動で、純利益は同34.5%減の1889億900万円となった。なお、通期見通しに変更はない。 ■中国塗料 <4617> 2,390円 +177 円 (+8.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 中国塗料<4617>が大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社が10月31日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想と期末配当計画を上方修正したことが好感されたようだ。通期の売上高予想は従来の1200億円から1280億円(前期比10.2%増)に、営業利益予想は120億円から150億円(同23.1%増)に引き上げた。船舶用塗料の売り上げが好調だったほか、製造コストに見合った販売価格の適正化や高付加価値製品の販売拡大が順調に進んだことなどが寄与した。また、期末配当を従来計画比4円増額の45円にすることも発表。これにより、中間配40円とあわせた年間配当は85円(前期実績は80円)となる。 ■MonotaRO <3064> 2,502円 +184.5 円 (+8.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 MonotaRO<3064>が大幅高。10月31日取引終了後に発表した1~9月期連結決算は、売上高が前年同期比13.0%増の2115億900万円、営業利益が同18.0%増の270億4000万円だった。大企業顧客とのシステム連携を通じた販売などが奏功した。通期の過去最高業績見通しに変更はない。好決算を好感した買いが優勢となっている。 ■丸文 <7537> 1,121円 +79 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 丸文<7537>は続急伸。10月31日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を86億円から90億5000万円(前期比30.3%減)へ、純利益を30億円から41億5000万円(同22.0%増)へ上方修正したことが好感された。産業機器市場を中心に需要の停滞が見込まれるため、売上高は2120億円から2100億円(同11.1%減)へやや下方修正したものの、デバイス事業で上期の円安進行に伴い円換算ベースでの売上総利益の押し上げがあったことや販管費の節減効果などにより利益は計画を上回る見通しという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高985億8300万円(前年同期比20.3%減)、営業利益43億7200万円(同40.5%減)、純利益21億4300万円(同88.4%増)だった。 ■M&Aキャピ <6080> 2,352円 +164 円 (+7.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 M&Aキャピタルパートナーズ<6080>は急反発。10月31日取引終了後に25年9月期連結業績予想を発表。売上高を前期比23.4%増の236億4500万円、営業利益を同27.1%増の81億200万円としており、これを好感した買いが入った。配当予想は前期比据え置きの40円とした。同時に発表した24年9月期決算は売上高が前の期比8.1%減の191億6600万円、営業利益が同14.4%減の63億7500万円だった。案件の成約件数は伸びたものの、前の期に特定の超大型案件があった反動が出た。 ■栗本鐵工所 <5602> 4,075円 +250 円 (+6.5%) 本日終値 栗本鐵工所<5602>は朝方から弱含みで推移していたものの、後場プラス圏に急浮上。午後1時40分ごろ、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を50億円から55億円(前期比0.5%増)へ上方修正して減益予想から一転して増益予想とし、あわせて期末配当予想を104円から125円(年229円)へ引き上げたことが好感された。上期に、投資有価証券売却益や退職給付制度改定益などを計上したことが要因としている。なお、売上高1240億円(前期比1.5%減)、営業利益70億円(同6.2%減)は従来見通しを据え置いた。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高589億1100万円(前年同期比1.7%減)、営業利益29億6700万円(同19.6%減)、純利益25億200万円(同13.2%減)だった。パイプシステム部門でグループ会社の売上高が減少したほか、産業建設資材事業でグループ会社の工事案件に追加工事が発生したことなどが響いた。 株探ニュース