話題株ピックアップ【夕刊】(2):三和HD、アドテスト、パラベッド

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■三和ホールディングス <5929>  3,926円   +267 円 (+7.3%)  本日終値
 三和ホールディングス<5929>が後場上げ幅を急拡大。午前11時30分ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を6250億円から6530億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を625億円から725億円(同10.9%増)へ、純利益を425億円から510億円(同18.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各39円の年78円から中間・期末各47円の年94円に引き上げたことが好感された。数量増と売価転嫁の着実な浸透で国内売り上げが順調なほか、米州売り上げが販売チャネル拡大などの施策により堅調に推移していることが要因。また、想定為替レートの見直しも寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3138億2700万円(前年同期比9.9%増)、営業利益323億1300万円(同16.5%増)、純利益237億7500万円(同7.5%増)だった。また同時に、上限を513万株(発行済み株数の2.36%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は11月1日から来年4月30日までで、株主還元を強化するとともに、資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■アドバンテスト <6857>  9,148円   +553 円 (+6.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>は連日で上場来高値を更新。30日取引終了後に25年3月期連結業績予想の上方修正と自社株買いの実施を発表しており、これを好感した買いが集まっている。今期の売上高を6000億円から6400億円(前期比31.6%増)へ、営業利益を1380億円から1650億円(同2.0倍)へ引き上げた。AI投資の活発化を背景に、関連する装置需要の顕著な増加を見込んだ。AI関連用途以外の試験装置の需要回復については時間を要する見通し。自社株買いの取得上限は900万株(自己株式を除く発行済み株数の1.2%)、または500億円。期間は11月1日から来年2月26日まで。

■パラベッド <7817>  2,645円   +158 円 (+6.4%)  本日終値
 30日に発表した「3.13%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.13%にあたる180万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月31日から25年3月31日まで。また、11月29日付で415万6282株の自社株を消却する。

■ネットワンシステムズ <7518>  3,715円   +212 円 (+6.1%)  本日終値
 ネットワンシステムズ<7518>が大幅高で4日続伸。30日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の912億円から1005億円(前年同期比7.9%増)へ、営業利益が58億円から89億円(同40.3%増)へ、純利益が41億円から64億円(同52.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。デジタル化に不可欠なネットワーク増強やセキュリティーの強化、クラウド活用などのICT基盤の高度化需要を捉えることで、エンタープライズ事業、パブリック事業、パートナー事業がそれぞれ堅調に推移した。また、下期に想定していた案件の一部を先行して受注したことや、受注残高の消化が想定よりも早く進行したことなども寄与した。

■小松マテーレ <3580>  818円   +46 円 (+6.0%)  本日終値
 小松マテーレ<3580>が4連騰。30日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を18億円から19億円(前期比2.4%増)へ上方修正したことが好感された。衣料分野における原燃料コスト高に対する値上げ交渉や品種転換などの営業活動の強化の成果が前倒しで進捗していることが要因という。なお、売上高390億円(同6.4%増)、純利益24億5000万円(同32.9%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高191億1300万円(前年同期比8.1%増)、営業利益11億6300万円(同57.9%増)、純利益16億2900万円(同83.0%増)だった。衣料部門で欧州ラグジュアリーブランドを含むファッションや中東民族衣装が増加したほか、資材部門で車両分野や生活関連資材分野の受注が増加し業績を牽引した。同時に上限を130万株(発行済み株数の3.22%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は11月1日から来年10月31日までで、資本効率の向上と株主への一層の利益還元を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■グローブライド <7990>  1,990円   +110 円 (+5.9%)  本日終値
 グローブライド<7990>が続急伸。30日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の38億円から50億円(前年同期比23.3%減)へ、純利益が24億円から33億円(同35.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。スポーツ・レジャー消費の多様化・分散化や物価高騰の影響から売上高は660億円から652億円(同3.9%減)へ下振れたものの、生産性向上や経費削減への取り組みが奏功し利益は計画を上振れたとしている。

■住友理工 <5191>  1,572円   +84 円 (+5.7%)  本日終値
 住友理工<5191>が後場一段高。この日正午ごろ、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を315億円から363億円(前期比6.8%増)へ、純利益を177億円から222億円(同19.1%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間18円・期末20円の年38円から中間24円・期末29円の年53円(前期36円)に引き上げたことが好感された。円高の進行を想定し、海外子会社の売上高が邦貨換算で減少するため、売上高は6250億円から6150億円(同0.1%減)へ下方修正したものの、原価低減活動が奏功するほか、経費支出の抑制などの効果が期待できるという。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3091億6900万円(前年同期比3.8%増)、営業利益173億7800万円(同42.6%増)、純利益100億3000万円(同72.1%増)だった。円安の進行による為替換算の影響に加えて、プリンター向け機能部品事業における構造改革の進展が貢献した。

■JCRファーマ <4552>  689円   +36 円 (+5.5%)  本日終値
 30日に発表した「2.98%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.98%にあたる375万株を上限に、11月1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■住友電設 <1949>  4,940円   +245 円 (+5.2%)  本日終値
 住友電設<1949>が4連騰。朝安後に切り返し、上場来高値を連日で更新した。31日午後1時、25年3月期の業績予想の修正を発表。最終利益予想を6億円増額して106億円(前期比5.4%増)に修正した。過去最高益を更新する見通しを示したほか、配当予想も増額しており、評価されたようだ。9月中間期の売上高は前年同期比13.4%増の905億7200万円、最終利益は同79.6%増の44億1700万円だった。一般電気工事を中心に大型手持工事が順調に進捗し、利益改善も想定以上に進んだことから、計画を上振れして着地した。9月中間期の業績を反映する形で通期の業績予想を見直した。通期の売上高予想は据え置いている。9月30日基準日の中間配当についてはこれまでの予想から3円増額して60円で決定。期末配当予想も3円増額して60円とした。年間配当予想は120円(前期比14円増配)となる。

■大和工業 <5444>  7,338円   +357 円 (+5.1%)  本日終値
 大和工業<5444>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、上限を300万株(発行済み株数の4.64%)、または255億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は11月1日から来年10月31日まで。機動的な資本政策の遂行のためとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高783億5900万円(前年同期比2.5%減)、営業利益50億600万円(同36.3%減)、純利益285億4900万円(同21.4%減)だった。収益の柱である米国事業は安定して高収益を確保し、また新拠点のインドネシア事業は順調な滑り出しとなったものの、世界的な鋼材需要の低迷・形鋼市況の軟化などの影響により減益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高1700億円(前期比4.0%増)、営業利益110億円(同36.4%減)、純利益525億円(同25.0%減)の従来見通しを据え置いている。また、兵機海運<9362>と資本提携及び業務提携の協議を開始することで合意したと発表した。兵機海が有する海上輸送ネットワークの更なる活用を通じて、物流の効率化、原材料調達の安定化及び出荷業務の強化を図るほか、兵機海の業容拡大が可能と判断したという。なお、兵機海に対しては、外航海運を主な事業とする富洋海運が子会社の堂島汽船(大阪市北区)を通じて、TOBを実施すると発表している。

株探ニュース

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