<動意株・31日>(大引け)=山九、住友理工、北陸電など

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 山九<9065.T>=急速人気。きょう午後1時、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想を90億円増額して5960億円(前期比5.8%増)、最終利益予想を20億円増額して270億円(同10.7%増)に見直した。また、中間配当をこれまでの予想から12円増額して102円で決定したうえで、期末配当予想も12円増額して102円とした。年間配当予想は204円(同30円増配)となる。機工事業において定期修理工事(SDM)の量が想定を上回る見込み。設備工事でのカーボンニュートラル案件の獲得なども収益を押し上げる。9月中間期の売上高は前年同期比7.9%増の2990億9800万円、最終利益は同15.5%増の132億3100万円だった。

 住友理工<5191.T>=後場一段高で新高値。この日正午ごろ、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を315億円から363億円(前期比6.8%増)へ、純利益を177億円から222億円(同19.1%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間18円・期末20円の年38円から中間24円・期末29円の年53円(前期36円)に引き上げたことが好感されている。円高の進行を想定し、海外子会社の売上高が邦貨換算で減少するため、売上高は6250億円から6150億円(同0.1%減)へ下方修正したものの、原価低減活動が奏功するほか、経費支出の抑制などの効果が期待できるという。

 北陸電力<9505.T>=上昇加速で4連騰。30日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を7950億円から8550億円(前期比5.8%増)へ、純利益を350億円から450億円(同20.8%減)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を増額しており、これらが好感され買われている。燃料価格の高騰を織り込んだほか、水力発電量や総販売電力量の増加、七尾大田火力発電所の早期復旧などを踏まえた。配当予想は15円から17円50銭(前期7円50銭)に引き上げた。

 LIXIL<5938.T>=急動意。同社が30日取引終了後に発表した25年3月期上期(24年4~9月)決算は営業利益が前年同期比49%増の98億8000万円と大幅な伸びを達成した。四半期ベースでみると4~6月期は赤字決算だったが、7~9月期は前年同期実績の2.5倍となる103億6200万円と急拡大、これがポジティブサプライズとなったようだ。同社株は今月8日に大陰線で下放れ、前週には1600円台を割り込む水準まで売られていた。今週に入って底入れの兆しを示していたが、きょうはマドを開けて大陽線を示現し9月20日につけた戻り高値1784円も一気に上抜いている。

 マキタ<6586.T>=大幅高で年初来高値にらむ。30日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益(国際会計基準)が前期比39.6%増の610億円になりそうだと発表。従来予想の510億円から上方修正しており、これが好感されている。同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比83.5%増の382億円だった。新製品を積極的に投入したことに加え、コスト削減の取り組みや円安効果も大幅増益に貢献した。好調な上期決算を反映する形で通期予想の上方修正に踏み切った。なお、想定為替レートは1ドル=149円(前回は145円)、1ユーロ161円(同155円)にそれぞれ見直している。

 ガーラ<4777.T>=物色人気にストップ高。同社は30日、連結子会社である韓国のGala Labが開発してサービス提供中のパソコン向けオンラインゲーム「Flyff Online(フリフオンライン)」について、オンラインゲームプラットフォームを運営する中国のBEST KIRIN GLOBAL社とライセンス契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。この契約を通じてBEST KIRIN GLOBAL社は台湾、マカオ地域で「フリフオンライン」の再ローンチを担当。両社は協力関係のもと中国でのローカライゼーションを推進するとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 

出所:MINKABU PRESS

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