話題株ピックアップ【昼刊】:北陸電、LIXIL、三菱自

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■北陸電力 <9505>  1,100円   +121.3 円 (+12.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 北陸電力<9505>は大幅高で4連騰。30日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を7950億円から8550億円(前期比5.8%増)へ、純利益を350億円から450億円(同20.8%減)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を増額しており、これらが好感され買われている。燃料価格の高騰を織り込んだほか、水力発電量や総販売電力量の増加、七尾大田火力発電所の早期復旧などを踏まえた。配当予想は15円から17円50銭(前期7円50銭)に引き上げた。

■LIXIL <5938>  1,800円   +192.5 円 (+12.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 LIXIL<5938>が急動意、12%を超える上昇で1800円台を回復した。同社が30日取引終了後に発表した25年3月期上期(24年4~9月)決算は営業利益が前年同期比49%増の98億8000万円と大幅な伸びを達成した。四半期ベースでみると4~6月期は赤字決算だったが、7~9月期は前年同期実績の2.5倍となる103億6200万円と急拡大、これがポジティブサプライズとなったようだ。同社株は今月8日に大陰線で下放れ、前週には1600円台を割り込む水準まで売られていた。今週に入って底入れの兆しを示していたが、きょうはマドを開けて大陽線を示現し9月20日につけた戻り高値1784円も一気に上抜いている。

■三菱自動車工業 <7211>  457円   +36.1 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 三菱自動車工業<7211>がマドを開けて急騰している。同社は30日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比1.8%減の1兆3073億8200万円、最終利益は同43.8%減の379億5100万円となった。7~9月期では最終利益は57%減となった。販売費の増加が業績を圧迫する一因になっているものの、利益水準としては市場が懸念しているほどは悪くはないとの見方があるようだ。上期での販売台数はグローバルで前年同期比5%増の40万8000台で、日本と北米、欧州、豪州・ニュージーランドは2ケタの伸び。アセアン地域も底堅く推移した。400円台で推移する株価には値頃感も意識され、堅調な販売動向による下期の業績回復を期待した買いが集まったようだ。

■マキタ <6586>  4,972円   +369 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 電動工具大手のマキタ<6586>が続急伸となっている。30日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益(国際会計基準)が前期比39.6%増の610億円になりそうだと発表。従来予想の510億円から上方修正しており、これが好感されている。同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比83.5%増の382億円だった。新製品を積極的に投入したことに加え、コスト削減の取り組みや円安効果も大幅増益に貢献した。好調な上期決算を反映する形で通期予想の上方修正に踏み切った。なお、想定為替レートは1ドル=149円(前回は145円)、1ユーロ161円(同155円)にそれぞれ見直している。

■アドバンテスト <6857>  9,282円   +687 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 アドバンテスト<6857>は連日で上場来高値を更新。30日取引終了後に25年3月期連結業績予想の上方修正と自社株買いの実施を発表しており、これを好感した買いが集まっている。今期の売上高を6000億円から6400億円(前期比31.6%増)へ、営業利益を1380億円から1650億円(同2.0倍)へ引き上げた。AI投資の活発化を背景に、関連する装置需要の顕著な増加を見込んだ。AI関連用途以外の試験装置の需要回復については時間を要する見通し。自社株買いの取得上限は900万株(自己株式を除く発行済み株数の1.2%)、または500億円。期間は11月1日から来年2月26日まで。

■グローブライド <7990>  2,015円   +135 円 (+7.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 グローブライド<7990>が続急伸している。30日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の38億円から50億円(前年同期比23.3%減)へ、純利益が24億円から33億円(同35.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。スポーツ・レジャー消費の多様化・分散化や物価高騰の影響から売上高は660億円から652億円(同3.9%減)へ下振れたものの、生産性向上や経費削減への取り組みが奏功し利益は計画を上振れたとしている。

■サンワテクノス <8137>  2,133円   +141 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 サンワテクノス<8137>が急伸している。同社は30日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、株主還元方針の見直しについて発表。新たにDOE(株主資本配当率)4.0%以上をメドに、継続的かつ安定的な配当を行うことを目標とする配当方針を示した。これまでは連結配当性向25~35%を目標とする方針を掲げていた。これに伴って、期末配当予想を10円増額して70円に修正した。同社の25年3月期は減益計画となっているが、利益に連動する配当性向の目標と比べ、変動が小さい株主資本をベースに安定的に配当を実施する方針を打ち出したことで、見直し買いが集まったようだ。9月中間期の売上高は前年同期比21.9%減の694億2600万円、最終利益は同58.7%減の12億7100万円だった。大幅な減収減益となったが、計画に対しては上振れして着地した。年間配当予想は記念配当10円を含めて120円(前期比25円増配)となる。

■リオン <6823>  2,438円   +151 円 (+6.6%)  11:30現在
 リオン<6823>が4連騰している。30日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算が、売上高130億4000万円(前年同期比7.8%増)、営業利益17億6100万円(同4.0%増)となり、従来予想(営業利益17億円)をやや上振れて着地したことが好感されている。世界各地で半導体製造工場の新設や増設が進められていることを受けて、工場で使用される微粒子計の旺盛な需要が継続しており、液中微粒子計の販売が好調に推移した。また、高い製品需要に対応するために進めている設備等の増強により、生産効率をより一層向上させることができたことも寄与した。なお、国分寺本社敷地内にある厚生棟の建て替えに伴う費用が増加したため、純利益は11億9700万円(同4.8%減)となった。25年3月期通期業績予想は、売上高269億円(前期比4.6%増)、営業利益37億円(同6.5%増)、純利益27億円(同1.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■小松マテーレ <3580>  819円   +47 円 (+6.1%)  11:30現在
 30日に決算を発表。「今期経常を一転2%増益に上方修正」が好感された。
 小松マテーレ <3580> [東証P] が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.8%増の15.3億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の26億円→27億円(前期は26.4億円)に3.8%上方修正し、一転して2.2%増益見通しとなった。
 同時に発表した「3.0%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.0%にあたる130万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から25年10月31日まで。

■ネットワンシステムズ <7518>  3,681円   +178 円 (+5.1%)  11:30現在
 30日に業績修正を発表。「上期経常を一転42%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 ネットワンシステムズ <7518> [東証P] が10月30日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の58億円→88億円(前年同期は62億円)に51.7%上方修正し、一転して41.9%増益を見込み、一気に2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。

■日本精化 <4362>  2,398円   +91 円 (+3.9%)  11:30現在
 日本精化<4362>が急反発している。30日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を357億円から366億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を48億円から48億5000万円(同15.5%増)へ、純利益を34億5000万円から35億5000万円(同6.7%増)へ上方修正したことが好感されている。主に機能性製品分野におけるビューティケア、ヘルスケア、ファインケミカルの各領域の上期実績を踏まえて業績見通しを引き上げた。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高173億7800万円(前年同期比7.4%増)、営業利益24億円(同22.4%増)、純利益17億9300万円(同19.6%増)だった。化粧品用機能性油剤が、サステナブル対応により海外向け販売が大幅に増加。また、医薬品用リン脂質はギリアド・サイエンシズとのアライアンスに基づく新プラントの商業生産が順調に進み、ギリアド社以外の海外向けも下期からの前倒し出荷があり増加したという。

■イチネンHD <9619>  1,812円   +17 円 (+1.0%)  11:30現在
 イチネンホールディングス<9619>がしっかり。30日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の45億6700万円から60億8400万円(前年同期比43.8%増)へ、純利益が28億3400万円から38億3900万円(同22.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好材料視されている。売上高は800億円から776億1000万円(同22.2%増)へ下振れたものの、主力の自動車リース関連事業で、リース契約台数が順調に増加したことに加えて、中古車相場が引き続き好調に推移したためリース満了車の売却に伴う利益が大幅に増加したことが利益を押し上げた。また、燃料販売で仕入れ価格が安定したことや、遊技機部品事業で顧客からの受注が増加したことも寄与した。

■任天堂 <7974>  8,144円   +52 円 (+0.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>がしっかり。この日、自社ゲームタイトルの音楽を配信するスマートフォン向けアプリ「Nintendo Music」の配信を開始したと発表しており、好材料視されている。同アプリは、ニンテンドースイッチ・オンラインの加入者向けに提供されるサービスで、ファミコンからニンテンドースイッチまでさまざまなゲーム音楽をソフトごとに配信している。これまで同社は、各タイトルのサウンドトラックをデジタル配信していなかったが、同アプリによりこれまでサントラ化されていなかったものまでゲーム音楽を手軽に楽しめるようになるという。

■サンバイオ <4592>  1,009円   +4 円 (+0.4%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>は3日ぶりに反発している。30日の取引終了後、主要開発品「SB623」を用いた慢性期脳梗塞の細胞治療に関する米国での特許が成立したと発表しており、好材料視されている。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■エムスリー <2413>  1,582円   -251.5 円 (-13.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 エムスリー<2413>は急反落。30日取引終了後に4~9月期連結決算を発表。売上高は前年同期比7.8%増の1248億1900万円だったものの、営業利益が同16.1%減の289億8200万円で着地しており、これが売り材料視されている。製薬企業の予算圧縮や新型コロナウイルス関連プロジェクトの減少影響で製薬マーケティング支援関連の売り上げが減少したメディカルプラットフォーム部門、新型コロナ関連の治験プロジェクトの貢献が減少したエビデンスソリューション部門が全体の足を引っ張った。人材サービスを手掛けるキャリアソリューション部門は好調だった。なお、通期の増収・営業増益見通しに変更はない。

■ガーラ <4777>  248円   +50 円 (+25.3%) ストップ高   11:30現在
 ガーラ<4777>がストップ高まで買われている。同社は30日、連結子会社である韓国のGala Labが開発してサービス提供中のパソコン向けオンラインゲーム「Flyff Online(フリフオンライン)」について、オンラインゲームプラットフォームを運営する中国のBEST KIRIN GLOBAL社とライセンス契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。この契約を通じてBEST KIRIN GLOBAL社は台湾、マカオ地域で「フリフオンライン」の再ローンチを担当。両社は協力関係のもと中国でのローカライゼーションを推進するとしている。

■ウェルネット <2428>  796円   +100 円 (+14.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウェルネット<2428>がストップ高となる前営業日比100円高の796円でカイ気配となっている。同社は30日の取引終了後、25年6月期第1四半期(7~9月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比21.6%増の28億1600万円、経常利益は同63.4%増の4億2700万円、最終利益は同64.7%増の2億9400万円となった。大幅な増収増益となったことを好感した買いが集まったようだ。主力商材であるマルチペイメントサービスと送金サービスの需要が拡大した。

●ストップ高銘柄
 アール・エス・シー <4664>  1,400円   +300 円 (+27.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 マツモト <7901>  975円   +150 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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