話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベースフード、さくらネット、NESIC
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■シーユーシー <9158> 1,945円 +400 円 (+25.9%) ストップ高 本日終値 シーユーシー<9158>がストップ高。28日取引終了後に4~9月期連結決算を発表。売上高が前年同期比40.8%増の216億1100万円、営業利益が同71.3%増の30億4700万円で着地しており、これを好感した買いを集めている。医療機関向けの各種経営支援が伸びたほか、ホスピス型住宅の入居者に向けた訪問看護・介護サービス、居宅利用者への訪問看護サービスが堅調に推移し、全体を大きく押し上げた。通期の増収・営業増益見通しに変更はない。 ■ベースフード <2936> 629円 +100 円 (+18.9%) ストップ高 本日終値 ベースフード<2936>が連日のストップ高。メルコホールディングス<6676>社長の牧寛之氏によるベースフード株式の買い増しが続いていることが28日の取引終了後に明らかとなっており、需給的な思惑から買いが集まったようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、牧氏の保有割合は22.38%から24.37%に一段と上昇した。同報告書で牧氏は主要株主として長期安定保有をし、重要提案行為などを行う予定はないとしている。報告義務発生日は28日となっている。 ■さくらインターネット <3778> 5,060円 +705 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ さくらインターネット<3778>がストップ高。28日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高132億7100万円(前年同期比28.3%増)、営業利益12億9500万円(同5.2倍)、純利益7億1000万円(同4.1倍)と大幅増益となり、また9月20日に発表した修正値を上回って着地したことが好感された。主力のクラウドサービスが順調に売り上げを伸ばしたほか、専用サーバサービスの利用が増加した。また、6月に本格提供を開始した生成AI向けGPUクラウドサービスも8月に第1次投資計画分(「NVIDIA H100 Tensor コアGPU」約2000基)の収益化を達成し業績に貢献した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高290億円(前期比32.9%増)、営業利益26億円(同2.9倍)、純利益15億5000万円(同2.4倍)の従来見通しを据え置いている。同時に、エヌビディアの最新モデルGPU「NVIDIA H200 Tensor コアGPU」を搭載したサーバを調達すると発表しており、これも好材料視された。同社は既に「NVIDIA HGX B200システム」を発注し納品が遅れているが、その注文は取り下げずに最新モデルも調達する。あわせて「NVIDIA H100 Tensor コアGPU」搭載サーバの追加調達も行うとしており、今回発表の追加調達の投資額は約87億円に及ぶ。なお、通期業績に与える影響は精査中としている。 ■日本ペHD <4612> 1,164円 +145.5 円 (+14.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 日本ペイントホールディングス<4612>が急伸。上昇率は一時20%を超え、年初来高値を更新した。同社は28日の取引終了後、米化学企業のAOC(テネシー州)を買収すると発表した。株式の取得額は23億400万ドル(約3525億円、1ドル=153円で換算)で、純有利子負債を合わせると買収額は43億5000万ドル(約6655億円)となる。買収費用は手元現預金と新規の借り入れにより充当し、新株発行の計画はない。コーティング剤や保護剤などを手掛けるAOCはキャッシュ創出力が優れており、企業価値の向上につながると判断した。発表内容を評価した買いが日本ペHDに集まったようだ。買収完了は2025年上期中を予定。日本ペHDは初年度のEPS(1株利益、通年寄与ベース)で15~17円の貢献を見込む。 ■NECネッツエスアイ <1973> 3,000円 +325 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 NECネッツエスアイ<1973>が後場に急伸。3000円台に乗せて上場来高値を更新した。同社は29日、午前11時半に予定していた25年3月期第2四半期決算の発表を延期すると発表した。「社内手続きの都合」が理由。同日中の決算発表を目指して作業を進めており、完了次第、速やかに発表するとしている。開示時刻の延期により、株価に好インパクトをもたらす可能性のある発表が行われるとの思惑が広がり、大量の買い注文を集めている。なお、同社の筆頭株主であるNEC<6701>は、同日15時に25年3月期第2四半期決算を発表する予定となっている。 ■東光高岳 <6617> 1,993円 +205 円 (+11.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 東光高岳<6617>が大幅続伸。28日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1050億円から1060億円(前期比1.3%減)へ、営業利益を40億円から50億円(同39.4%減)へ上方修正すると発表した。一般向けのプラント物件やスマートメーター、計器失効替工事の増加で業績の好転が見込まれるため。これを好感した買いが入った。 ■マネックスグループ <8698> 715円 +60 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 マネックスグループ<8698>が大幅高で3日続伸。28日の取引終了後、9月30日を基準日とする中間配当を15円10銭実施するとともに、期末配当は特別配当10円を含めて25円10銭となる見通しだと発表。これをポジティブ視した買いが株価を押し上げたようだ。25年3月期の年間配当予想は特別配当10円を含めて40円20銭(前期の年間配当は23円)となる。海外子会社の全株式を売却したことに伴う資金を原資とし、株主に利益還元を行う。あわせて発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、純利益が前年同期比4.8%減の40億5100万円だった。 ■富山第一銀行 <7184> 1,123円 +78 円 (+7.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 富山第一銀行<7184>が続騰。28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想の修正を発表。純利益の見通しを10億円積み上げて130億円(前期比2.5倍)に上方修正しており、好感されたようだ。経常利益の見通しは11億円増額して189億円(同2.0倍)に引き上げた。有価証券関係損益が増加したほか、与信関連費用が想定よりも減少し、利益を押し上げた。 ■I-ne <4933> 2,133円 +129 円 (+6.4%) 本日終値 I-ne<4933>が大幅続伸。SMBC日興証券が28日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を3700円から4900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、会社側が23日に発表したファブレス化粧品企業トゥヴェールの全株式の取得などを踏まえ業績予想を増額し、24年12月期営業利益予想を44億円から45億円へ、25年12月期の営業利益予想を50億円から60億円へ引き上げた。国内スキンケア市場で戦う上では、商品力という明確なコアコンピタンス、成長性の高い価格帯やチャネルの選択は重要な要素だが、「トゥヴェール」はいずれの点においても現状の市場環境に適した選択であったと評価。更に、トゥヴェールブランドの成長加速(機会ロス削減や、デジタルマーケティング強化による顧客拡大)、既存スキンケアブランドの製品力強化(高機能かつ経済合理性の高い製品開発)といったポテンシャルシナジーの発現にも注目したいとしている。 ■MARUWA <5344> 41,650円 +2,350 円 (+6.0%) 本日終値 MARUWA<5344>が上伸。同社はきょう午前10時40分ごろ、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比47.9%増の127億8900万円となり、従来予想の100億円から上振れた。売上高は同24.1%増の348億2200万円(従来予想は308億円)となった。情報通信関連において次世代高速通信向けが好調だったほか、車載関連では新エネルギー車向けが堅調だった。なお、通期業績予想については売上高703億円(前期比14.2%増)、営業利益230億円(同16.2%増)とする従来見通しを据え置いている。 株探ニュース