本日注目すべき【好決算】銘柄 中外薬、ファナック、ミスミG (25日大引け後 発表分)

投稿:

材料

 10月25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 中外製薬 <4519> [東証P]  ★1-9月期(3Q累計)最終は26%増益、通期予想を上方修正
 ◆24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比26.2%増の2957億円に伸びて着地。血友病治療薬「ヘムライブラ」のロシュ向け販売が大幅に増加したほか、一時金収入なども伸びた。
  併せて、通期のコア営業利益を従来予想の46億円→54億円(前期比19.8%増)に上方修正した。また、事業環境が大きく変化していることを踏まえ、従来82円を計画していた今期の年間配当を未定に変更した。

 大末建 <1814> [東証P]  ★上期経常を41%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8億円→11.3億円に41.3%上方修正。増益率が3.0倍→4.2倍に拡大する見通しとなった。受注が好調に推移したことに加え 、手持ち工事が順調に進捗したことが寄与。上期に予定していた投資関連の費用が下期にずれ込んだことも上振れの要因となった。

 綿半HD <3199> [東証P]  ★上期経常を39%上方修正、通期も増額
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12.8億円→17.8億円に39.3%上方修正。建設事業の工事が順調に進捗したことや小売事業の収益性が向上したことが上振れの要因。
  併せて、通期の同利益も従来予想の33.7億円→37億円に9.8%上方修正。増益率が4.1%増→14.3%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 セレス <3696> [東証P]  ★今期配当を20円増額修正
 ◆24年12月期の期末一括配当を従来計画の20円→40円(前期は20円)に大幅増額修正した。上場10周年記念配当20円を上積みする。配当利回りは3.08%に上昇。

 早稲アカ <4718> [東証P]  ★上期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.5億円→14.9億円に41.8%上方修正。従来の減益予想から一転して6.4%増益を見込み、4期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。塾生数が計画を上回って推移したこと加え、新規採用者の計画未達などで人件費が想定を下回ったことが寄与。広告宣伝費や販売促進費、ICT関連投資の予算執行の一部を下期に変更したことなども上振れの要因となった。

 エムケー精工 <5906> [東証S]  ★今期経常を80%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比45.5%増の15.2億円に拡大し、従来予想の11億円を上回って着地。モビリティ&サービス事業で情報機器の工事用保安機器が機種増加によって好調に推移したうえ、大手顧客向け大型LEDビジョンの受注が増えた。ライフ&サポート事業における音響関連商品、撹拌機、食品加工機の伸長に加え、住設機器事業で工事が予想を上回るペースで進捗したことも上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の10億円→18億円に80.0%上方修正。減益率が55.6%減→20.1%減に縮小する見通しとなった。

 Tスマート <6246> [東証S]  ★今期経常を一転18%増益に上方修正
 ◆25年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の25.1億円→31億円に23.5%上方修正。従来の減益予想から一転して17.9%増益見通しとなった。第3四半期から売上計上予定だった案件が第2四半期からに前倒しとなったことに加え、原価低減の進展なども利益を押し上げる。

 アマノ <6436> [東証P]  ★上期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の89億円→105億円に18.0%上方修正。増益率が3.4%増→22.0%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。パーキングシステムでコロナ収束に伴う需要拡大に加え、新紙幣発行対応の需要が想定より前倒しで進んだことなどが寄与した。
  併せて、上期配当を従来計画の45円→50円(前年同期は40円)に増額修正。年間配当は145円になる。

 ファナック <6954> [東証P]  ★今期経常を一転2%増益に上方修正
 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の1739億円→1849億円に6.3%上方修正。従来の減益予想から一転して1.7%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は7月に続き、2回目。前回計画より業績が堅調に推移していることを反映した。下期の想定為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=150円に設定。

 プレミアG <7199> [東証P]  ★上期最終は34%増益で着地
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比34.3%増の27.7億円に拡大して着地。クレジット債権残高や故障保証残高の積み上げによって20.2%の増収を達成した。各事業で費用低減を進めたことなども大幅増益につながった。

 福井銀 <8362> [東証P]  ★上期経常を77%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→62億円に77.1%上方修正。増益率が24.3%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。貸出金利息や役務取引等利益が計画を上回ったことに加え、過年度に償却した債権の回収による取立益を計上したことも利益を押し上げた。

 富山銀 <8365> [東証S]  ★上期経常を67%上方修正
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の4.5億円の黒字→7.5億円の黒字(前年同期は3.8億円の赤字)に66.7%上方修正した。銀行単体で与信費用が想定を下回る見込みとなったことなどを織り込んだ。

 ミスミG <9962> [東証P]  ★今期経常を9%上方修正、配当も3.8円増額
 ◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.1%増の252億円に伸び、従来予想の209億円を上回って着地。製造業を中心とする設備投資需要が緩やかな回復傾向となったうえ、独自施策の効果も上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の474億円→516億円に8.9%上方修正。増益率が14.9%増→25.0%増に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の36.62円→40.42円(前期は27.47円)に増額修正した。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。