米外為市場サマリー:一時151円50銭台に軟化、米金利上昇が一服
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24日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=151円83銭前後と前日に比べて93銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=164円40銭前後と同29銭程度のユーロ安・円高だった。 米長期金利の上昇が一服し、4.21%に低下した。このところ米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが緩やかなものになるとの観測や、米大統領選でトランプ氏が当選した際のインフレ高進シナリオへの警戒感から、米長期金利に上昇圧力が掛かっていたが、利回り水準が切り上がったことで米国債には押し目買い需要が高まり、長期金利を押し下げた。これを受け、日米金利差の拡大を見込んだポジションを解消する目的のドル売り・円買いが促され、ドル円相場は一時1ドル=151円50銭台に低下した。ユーロに関しては、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるドイツ連邦銀行のナーゲル総裁が、ECBは利下げを急ぎすぎるべきではないが、「柔軟性は維持している」と述べた。タカ派的とされる独連銀総裁から、欧州の景気減速に配慮する姿勢が示されたことを受け、12月のECB理事会での大幅な利下げの可能性が意識され、ユーロに買い戻しが入った。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0828ドル前後と前日に比べて0.0046ドル程度のユーロ高・ドル安だった。 出所:MINKABU PRESS