前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■コメリ <8218> 3,325円 (-195円、-5.5%) 東証プライムの下落率4位。コメリ <8218> [東証P]が3日続急落。22日取引終了後に発表した4-9月期連結決算は売上高が前年同期比2.3%増の1988億400万円、営業利益が同7.2%増の148億1600万円だった。堅調な内容だったものの、四半期ベースでみると直近7-9月期は減益となっており、これを売り材料視する見方が広がったようだ。第1四半期は肥料や農薬などの農業者向け商品や家庭菜園商品が堅調だったほか、夏物関連商品が好調に推移した。一方、第2四半期は南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響で防災用品のニーズが高まったものの、記録的な残暑や天候不順を受けてガーデニング商品や殺虫剤、除草剤の販売が低調だった。通期の増収増益見通しに変更はない。 ■ケイ・ウノ <259A> 1,316円 (-66円、-4.8%) ケイ・ウノ <259A> [名証N]が大幅安で10日続落。同社は今月8日に名証ネクスト市場に上場した直近IPO銘柄で、ジュエリーや時計の製造販売を手掛ける。上場初日は公開価格を下回る水準で初値をつけるなど冴えないスタートとなった。その後も売りに押され、下値模索の展開となった。 ■良品計画 <7453> 2,362.5円 (-92.5円、-3.8%) 良品計画 <7453> [東証P]が大幅安で9日続落。今月発表した25年8月期連結業績予想は売上高が前期比11%増の7340億円、純利益が同9%減の380億円とした。店舗数の増加に伴い増収を見込む。一方、利益面では前期に円安による押し上げ影響や本社売却益があった反動に加え、生産・開発体制の強化により経費が先行することが響く見通し。減益予想を受けた売りが続いている。 ■三菱重 <7011> 2,095円 (-64.5円、-3.0%) 三菱重工業 <7011> [東証P]が大幅安で3日続落。重工大手で防衛関連株の筆頭格として脚光を浴びる同社株だが、米国市場でトランプラリーの様相が強まるなかで、23日は買い向かう姿勢が限られている。米防衛大手ロッキード・マーチンが22日に発表した第3四半期(7-9月)決算は、1株利益が市場予想を上回った一方、航空機販売は低迷。次世代戦闘機「F35」の納入が予想を下回り、航空部門は減収となった。これを受けてロッキードマーチンの株価は同日に大幅安となっており、F35の組み立てに携わる三菱重の株価の重荷となったようだ。川崎重工業 <7012> [東証P]やIHI <7013> [東証P]も軟調となった。 ■ニトリHD <9843> 19,880円 (-575円、-2.8%) ニトリホールディングス <9843> [東証P]が3日続落。神戸物産 <3038> [東証P]やセリア <2782> [東証S]など円高メリット関連株が総じて安い。23日、東京外国為替市場でドル円相場は1ドル=152円台まで円安が進行した。輸入コスト負担が想定以上に膨らむことを警戒した売りが出たようだ。米長期金利に上昇圧力が掛かるなかで、日米金利差拡大を見込んだドル買い・円売りの流れが継続。ドル円相場はテクニカル的な節目となる200日移動平均線を上抜けると、上昇に弾みをつけた。 ■FPパートナ <7388> 2,848円 (-77円、-2.6%) FPパートナー <7388> [東証P]が続落。SBI証券が22日、FPパートナの目標株価をこれまでの5000円から4000円に引き下げた。保険代理業を展開する同社について、新規契約件数の推移が想定よりも弱含んでいると指摘したうえで、初年度手数料や業務品質支援金の予想の見直しなどを踏まえて、同証券はFPパートナの25年11月期の営業利益予想をこれまでの83億3200万円から74億1900万円に減額修正した。一方、生命保険の平準払い商品の販売は回復傾向にあり、自社集客の拡大効果なども見込めると指摘。投資判断は「買い」を継続した。 ■マクドナルド <2702> 6,390円 (-170円、-2.6%) 日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]が6日続落。米疾病対策センター(CDC)が現地時間22日、米国のマクドナルド のハンバーガー商品「クォーターパウンダー」が腸管出血性大腸菌の集団食中毒に関連していることが判明したと発表した。発表資料によると1人が死亡、10人が入院しているという。これを受けて米国のマクドナルド株は時間外取引で急落している。日本のマクドナルドに関しては、米国での集団食中毒被害に伴うブランドイメージの低下と、今後の集客面での悪影響を懸念した売りが出たようだ。 ■カシオ <6952> 1,127.5円 (-15円、-1.3%) カシオ計算機 <6952> [東証P]が6日続落。22日の取引終了後、11月6日に予定していた25年3月期第2四半期累計(4-9月)の決算発表を延期すると発表。これを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。11日にランサムウェア被害によるサービスの一部停止と情報漏洩に関して同社は公表していたが、サーバーが不正アクセスを受けたことに伴い、経理関連データへのアクセスを遮断する措置を講じたため、決算及び監査法人のレビュー手続きなどに遅れが発生したという。現時点では11月中旬の決算開示を予定している。 ※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース