<動意株・21日>(大引け)=マーケットE、エクサWiz、モノタロウなど

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 マーケットエンタープライズ<3135.T>=後場上げ幅拡大。きょう同社は、生成AIの積極的な活用による業務効率化策を発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。有料版の社内向けツールの配布数を拡大し、生成AIの更なる利用促進を図る。更に、生成AIが扱える情報を増やす手法であるRAG(検索拡張生成)を導入。リユース業務でのナレッジを共有し、サービスの品質向上と業務時間の短縮化につなげる。

 エクサウィザーズ<4259.T>=動意。この日の寄り前、子会社Exa Enterprise AIが、TAKARA & COMPANY<7921.T>傘下の宝印刷と共同で、「exaBase IRアシスタント」を活用した株主総会の想定問答の作成支援を開始すると発表しており材料視されている。両社は23年8月に業務提携契約を締結し、ChatGPTを活用したIR業務効率化支援サービス「exaBase IRアシスタント」の販売・開発強化を行い、今年4月は宝印刷のWizLaboとのAPI連携を推進してきた。今回は提携の一環として、宝印刷が2000社以上の開示支援から培ったプロフェッショナル人材のノウハウと、exaBase IRアシスタントの生成AI技術を掛け合わせることで、顧客企業の株主総会業務の高度化を支援するとしている。

 MonotaRO<3064.T>=5日ぶり急反発。SMBC日興証券が前週末18日、モノタロウの目標株価を2800円(従来は2200円)に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。配送サービスの向上に向けた取り組みなど、各種施策効果の発現により、コンセンサスの上昇などが期待できると指摘。同証券はモノタロウの25年12月期営業利益予想を449億円から462億円に増額修正した。

 ファーストアカウンティング<5588.T>=異彩高。75日移動平均線を足場に一時前週末比18%超の急騰を演じ1200円台まで水準を切り上げた。AI関連株への資金流入が顕在化するなか、業績の好実態が光る同社株にも水準訂正高を狙った買いが集中した。会計分野に特化したAIエンジンの開発・提供を手掛け、企業の経理業務効率化ニーズを開拓し収益に反映しており、24年12月期は営業利益段階で前期比33%増益を見込んでいる。株価は今年3月4日に上場後の高値である1862円50銭(株式分割後修正値)をつけており、時価は戻り余地の大きさが意識されている。

 ニコン<7731.T>=3日続伸。株価は年初来高値圏で売り物をこなし、なお頑強な値動きを維持している。フランスの大手眼鏡メーカーで「レイバン」などで名を馳せるエシロール・ルックスオティカがニコンの株式を買い増す動きを継続しており、マーケットでも話題となっている。前週末18日にエシロールが関東財務局に提出した変更報告書によると、保有株比率は前回開示した5.10%から7.38%に上昇した。保有目的は「長期純投資」としていることから、エシロールとの中長期ビジョンでの提携関係強化に向けた思惑が株価を刺激している。ニコンとエシロールは2000年に眼鏡レンズの製造販売会社を共同出資で設立し、遠近両用眼鏡レンズの「バリラックス」の国内販売を展開している。

 ABEJA<5574.T>=切り返し急。米国ではAI関連のソフトウェア関連銘柄への物色に広がりが出てきた。AI用半導体などのハード分野から一部投資資金のシフトが観測され、東京市場でもこの流れに追随する動きが出始めている。そのなか、同社は独自開発のAIプラットフォームを有し、米エヌビディア<NVDA>のクラウドネイティブなマイクロサービスセット「NIM」を搭載するなど生成AIサービスの高機能化を推進、顧客企業のDX支援ビジネスで実績を積み上げている。株価はここ調整色が強かったが、株式需給面では貸株市場を経由した外資系証券の空売りが積み上がっており、その買い戻しが株高効果を増幅している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 

出所:MINKABU PRESS

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