<動意株・21日>(前引け)=ファーストA、ニコン、ABEJA
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ファーストアカウンティング<5588.T>=異彩高。75日移動平均線を足場に一時前週末比18%超の急騰を演じ1200円台まで水準を切り上げた。AI関連株への資金流入が顕在化するなか、業績の好実態が光る同社株にも水準訂正高を狙った買いが集中した。会計分野に特化したAIエンジンの開発・提供を手掛け、企業の経理業務効率化ニーズを開拓し収益に反映しており、24年12月期は営業利益段階で前期比33%増益を見込んでいる。株価は今年3月4日に上場後の高値である1862円50銭(株式分割後修正値)をつけており、時価は戻り余地の大きさが意識されている。 ニコン<7731.T>=3日続伸。株価は年初来高値圏で売り物をこなし、なお頑強な値動きを維持している。フランスの大手眼鏡メーカーで「レイバン」などで名を馳せるエシロール・ルックスオティカがニコンの株式を買い増す動きを継続しており、マーケットでも話題となっている。前週末18日にエシロールが関東財務局に提出した変更報告書によると、保有株比率は前回開示した5.10%から7.38%に上昇した。保有目的は「長期純投資」としていることから、エシロールとの中長期ビジョンでの提携関係強化に向けた思惑が株価を刺激している。ニコンとエシロールは2000年に眼鏡レンズの製造販売会社を共同出資で設立し、遠近両用眼鏡レンズの「バリラックス」の国内販売を展開している。 ABEJA<5574.T>=切り返し急。米国ではAI関連のソフトウェア関連銘柄への物色に広がりが出てきた。AI用半導体などのハード分野から一部投資資金のシフトが観測され、東京市場でもこの流れに追随する動きが出始めている。そのなか、同社は独自開発のAIプラットフォームを有し、米エヌビディア<NVDA>のクラウドネイティブなマイクロサービスセット「NIM」を搭載するなど生成AIサービスの高機能化を推進、顧客企業のDX支援ビジネスで実績を積み上げている。株価はここ調整色が強かったが、株式需給面では貸株市場を経由した外資系証券の空売りが積み上がっており、その買い戻しが株高効果を増幅している。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS