株価指数先物【寄り前】 3万9000円接近では押し目狙いのロング対応

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先物

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 39190 +180 (+0.46%)
TOPIX先物 2702.0 +12.0 (+0.44%)
シカゴ日経平均先物 39170 +160
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウ、S&P500は最高値を更新した。前日の取引終了後に予想を上回る7-9月期決算を発表したネットフリックスが大幅高となった。ハイテク株に対する投資家心理が上向き、アマゾン・ドット・コムやアルファベット、アップルなど大型テック株の一角が買われた。

 主力企業の決算発表が本格的に始まったが、好調なスタートを切った形である。ただし、米大統領選を控えているほか、地政学リスクへの警戒は根強い。短期的な過熱感や高値警戒感もあって、一部の主力株には利益確定売りが出やすく、上値は重たかった。S&P500業種別指数はヘルスケア機器・サービス、耐久消費財・アパレル、メディアが上昇した一方で、家庭用品・パーソナル用品、エネルギー、保険が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比160円高の3万9170円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比100円高の3万9110円で始まり、その後、3万9010円と日中比変わらずまで売られた後に切り返し、一時3万9280円まで買われる場面もみられた。ただし、米国市場の取引開始後は3万9050円まで軟化し、終盤にかけては3万9150円を挟んだ狭いレンジでの推移となり、3万9190円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになろう。ネットフリックスの決算は織り込み済みだが、大型テック株の一角が買われた流れから、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。また、国内では決算を受けて18日に7%を超す上昇となったディスコ <6146> [東証P]への買いが継続するかが注目され。

 今週も主要企業の決算発表が予定されており、決算内容を見極めたいとのムードから商いは膨らみにくいだろう。ただし、ディスコへの買いが続くようだと、センチメント改善につながりそうであり、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。先週の日経225先物は15日に4万0300円と4万円の大台を回復した後は弱い値動きとなったが、概ね3万9000円辺りでの底堅さが意識されていた。

 日経225先物は3万9000円処ではロングで対応する一方で、16日の下落局面では足もとで継続していたボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジを割り込んでおり、+1σ(3万9480円)が抵抗線として意識されてくるだろう。また、週足の+1σが3万9330円で推移しているため、同水準では強弱感が対立しやすい。そのため、オプション権利行使価格では、3万9000円を中心とした上下の権利行使価格3万8750円から3万9375円のレンジを想定する。

 なお、18日の米VIX指数は18.03(前日は19.11)に低下した。先週は緩やかな低下傾向が継続するなかで、不安心理の高まりを示す20.00を下回る場面がみられたが、週末には支持線として意識されていた75日移動平均線(17.95)と25日線(14.49)を下回ってきた。支持線水準を割り込んできたことで下へのトレンドが意識されやすく、リスク選好に向かわせよう。

 週末のNT倍率は先物中心限月で14.50倍と、前日比変わらずだった。14.52倍と上昇して始まったが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均型の重荷となる形だった。ただし、一時14.46倍まで低下した後は、ディスコの強い動きもあって前日の終値水準まで戻していた。本日も大きなトレンドは出にくいとみられるものの、米ハイテク株が買われた流れを受け、ややNTロングに振れやすくなりそうだ。

株探ニュース

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