株価指数先物【引け後】 3万9000円を挟んでの膠着

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先物

大阪12月限
日経225先物 39010 -90 (-0.23%)
TOPIX先物 2690.0 -5.0 (-0.18%)

 日経225先物(12月限)は前日比90円安の3万9010円で取引を終了。寄り付きは3万9330円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9205円)を上回り、買い先行で始まった。ただし、寄り付きを高値に軟化し、その後下落に転じると、前場中盤にかけて節目の3万9000円を割り込んだ。売り一巡後は3万9000円近辺での底堅さが意識されるなか、前場終盤にかけてはショートカバーとみられる動きにより3万9150円まで買われ、プラス圏を回復。ただし、ランチタイムで再び下げに転じると、後場の取引開始後ほどなくして一時3万8930円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は3万8950円~3万9050円辺りでのレンジでの推移となった。

 日経225先物の朝方の強い動きは、ネットフリックスが決算を受けて時間外取引で5%を超える上昇となったことを材料視した形だろう。寄り付き後は上値追いのロングは限られ、現物の寄り付き直後には下落に転じていた。また、米国市場では台湾積体電路製造(TSMC)の予想を上回る決算を受けて、エヌビディアなど半導体株の一角が買われるなか、期待された東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]の反応が限られたことも手掛けづらくさせたようだ。

 そのなかで、昨夕決算を発表したディスコ <6146> [東証P]が前場終盤にかけてリバウンド基調を強めたことで、先物市場においてもロングの動きに向かわせていた。ただし、ディスコの強い動きによる他の半導体株に対する心理的なインパクトは限られており、後場は3万9000円を挟んでの膠着となった。

 日経225先物は朝方の上昇以降は前日の終値を挟んでの推移となったが、3万9000円を割り込む場面で下へのバイアスは強まらず、同水準での底堅さが意識されていた。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9440円)が抵抗線として意識されやすい状況ではあるが、3万9000円を下回る局面においては、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

 そのため、目先的にはオプション権利行使価格の3万8875円から3万9375円でのレンジを想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.50倍と、前日比変わらずだった。14.52倍と上昇して始まったが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均型の重荷となる形だった。ただし、一時14.46倍まで低下した後は、前日の終値水準での推移が続いており、スプレッド狙いの動きは限られていた。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2289枚、ソシエテジェネラル証券が9174枚、サスケハナ・ホンコンが2428枚、モルガンMUFG証券が1905枚、バークレイズ証券が1483枚、JPモルガン証券が1428枚、SBI証券が682枚、auカブコム証券が557枚、松井証券が546枚、シティグループ証券が538枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万5869枚、ソシエテジェネラル証券が1万2499枚、バークレイズ証券が2746枚、サスケハナ・ホンコンが2268枚、JPモルガン証券が2057枚、モルガンMUFG証券が1981枚、ビーオブエー証券が1804枚、ゴールドマン証券が1192枚、シティグループ証券が1173枚、BNPパリバ証券が822枚だった。

株探ニュース

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