話題株ピックアップ【夕刊】(1):ディスコ、日本光電、アイスペース

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■東洋証券 <8614>  532円   +42 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 東洋証券<8614>は上値追い加速。この日正午ごろ、4~9月期連結決算の速報値を発表。売上高が55億5700万円(前年同期57億900万円)、営業利益が2億3300万円(同3億7000万円)だった一方、純利益は14億1900万円(同4億7200万円)となった。投資信託の販売手数料が減少したため営業利益は減少したものの、投資有価証券売却益の計上で純利益は急拡大した。決算の正式発表日は10月30日の予定。

■ディスコ <6146>  38,310円   +2,730 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ディスコ<6146>が3日ぶりに反発。17日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1790億4300万円(前年同期比41.8%増)、営業利益759億5200万円(同68.7%増)、純利益534億4300万円(同63.4%増)と大幅増益となったことが好感された。生成AI需要の拡大により、IC向けダイシングソーやグラインダの出荷が高水準で推移した。また、高単価・高付加価値製品などの寄与で装置・消耗品ともに収益性が上昇し、為替の恩恵もあって粗利率も向上した。なお同社は、業績予想は1四半期先までの開示としており、第3四半期累計(4~12月)業績予想は、売上高2629億円(前年同期比29.3%増)、営業利益1052億円(同39.6%増)、純利益742億円(同52.1%増)を見込む。

■日本光電 <6849>  2,227円   +147.5 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 日本光電<6849>が大幅高で5日ぶりに反発。17日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の1020億円から1027億円(前年同期比0.8%減)へ、営業利益が30億円から50億円(同33.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。国内のPAD(公共施設、学校、民間企業など)市場でAED(自動体外式除細動器)の販売が好調だったことが要因という。なお、最終利益は円高進行に伴う為替差損の計上により15億円から5億円(同93.7%減)へ下振れたとしている。

■ispace <9348>  661円   +21 円 (+3.3%)  本日終値
 ispace<9348>は後場に強含みの展開。18日、超小型衛星関連技術を手掛けるインドのHEX20Lab社と、キューブサットの月周回軌道への輸送および展開に関する覚書を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。アイスペースの月着陸船によるキューブサットの打ち上げと展開を視野に入れたミッションについて、交渉をスタートするための最初のステップとなるという。

■ディー・エヌ・エー <2432>  1,814.5円   +51.5 円 (+2.9%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が3連騰。ポケモン(東京都港区)、クリーチャーズ(東京都千代田区)と共同開発している新作アプリ「Pokemon Trading Card Game Pocket」(略称「ポケポケ」)について、事前登録者数が全世界累計600万人を突破したと公式Xが発表しており、これを好感した買いがディーエヌエと任天堂<7974>に入った。同アプリは、ポケモンカードを手軽にコレクションできるスマートフォン向けアプリで、拡張パックを毎日2パック無料で開封することができ、過去の懐かしいイラストから、同作でしか登場しない完全新規のカードまでポケモンカードのコレクション体験を楽しむことができるという。なお、10月30日に順次正式サービスを開始するとしている。

■バルカー <7995>  3,410円   +80 円 (+2.4%)  本日終値
 バルカー<7995>が3日ぶりに反発。午前10時ごろ、設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」に関して北海道銀行(札幌市中央区)とビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約により、北海道銀行は「MONiPLAT」に関心を持つ取引先をバルカーに紹介し、バルカーは紹介を受けてサービスを提供する。提携により、北海道銀行の取引企業による「MONiPLAT」の利用が広がるとの期待が買いにつながっているようだ。

■富士フイルム <4901>  3,705円   +81 円 (+2.2%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が6日ぶりに反発した。SMBC日興証券が17日、富士フイルムの目標株価を3900円から4500円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。エレクトロニクス部門やイメージング部門では旺盛な需要があると分析。ヘルスケア部門に関してはバイオCDMO(医薬品開発製造受託)でのコスト増や市況環境の一過性要因が利益面で重荷となるとの見方を示す一方、中期的には内視鏡や画像診断装置において、中国を含む新興国での需要ポテンシャルやシェア拡大、マージン改善の可能性があると指摘する。同証券は富士フイルムの26年3月期営業利益予想を3532億円から3700億円に増額修正した。

■三菱UFJ <8306>  1,644円   +23.5 円 (+1.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>とみずほフィナンシャルグループ<8411>が6連騰。三井住友フィナンシャルグループ<8316>が堅調に推移するなど、銀行株の上昇が顕著となっている。米長期金利は前日のニューヨーク市場において4.09%に上昇した。9月の米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなったほか、週間の新規失業保険申請件数は前週から減少し、米国経済の底堅さが意識された。これを受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げのペースが鈍化するとの観測が強まっている。加えて、米大統領選で共和党候補者のトランプ氏が勝利した際は米国経済においてインフレ圧力が高まるとの思惑も広がっている。米金利の上昇圧力が高まっていると受け止めた投資家の資金が、金利上昇メリットの銀行株に流入しているようだ。京都フィナンシャルグループ<5844>や八十二銀行<8359>など地銀株も総じてしっかり。

■チャームケア <6062>  1,301円   +15 円 (+1.2%)  本日終値
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が3日ぶりに反発。17日の取引終了後、韓国大手損害保険会社のDBインシュアランス社と韓国における介護事業に関して提携したと発表しており、好材料視された。チャームケアがこれまで培ってきた日本国内における介護付有料老人ホームの開発や運営、介護人材育成に関する知見などを提供することで、 韓国市場におけるDBインシュアランス社の介護事業拡大に協力する。業務協力の詳細については今後協議を進めるとしているが、将来的には、介護ニーズの高い第三国への進出も両社で検討していきたいとしている。

■鴻池運輸 <9025>  2,594円   +23 円 (+0.9%)  本日終値
 鴻池運輸<9025>が3日ぶりに反発した。17日の取引終了後、インドのグループ会社が11月より新たに鉄道コンテナ輸送用車両9編成を順次投入し、事業を拡大すると発表した。更に18日、大阪ガス<9532>が進めるインドの都市ガス事業に参画すると開示。インド事業の拡大と今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。インドのグループ会社の鉄道車両数は180両から585両に拡大し、同国の鉄道コンテナ輸送業界における車両保有数は7位となる。都市ガス事業に関しては、物流やエンジニアリングなどの業務を展開する方針。大ガス子会社が保有する日系コンソーシアムの株式の一部を取得することを通じて事業に参画する。

株探ニュース

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