米外為市場サマリー:150円台に上伸、予想上回る米小売売上高で利下げペース鈍化観測
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17日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=150円21銭前後と前日に比べて57銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円70銭前後と同16銭程度のユーロ高・円安だった。 朝方発表された9月の米小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増となり、市場予想(0.3%増)を上回った。また、米国の週間新規失業保険申請件数は前週から減少した。ともに米国経済の底堅さを示す結果と受け止められ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースは緩やかなものとなるとの観測が強まった。米長期金利は上昇し、日米金利差が拡大するとの見方からドル買い・円売りの流れが加速。ドル円相場は150円の大台に乗せた後、一時150円30銭台まで上伸し、8月上旬以来の高値圏に浮上した。欧州中央銀行(ECB)は同日の理事会で、市場のコンセンサス通り0.25%の追加利下げを決定した。ラガルド総裁は記者会見において「経済活動は予想よりもやや弱い」などの認識を示した。欧州景気の減速リスクが横たわるなかで、ECBが今後も追加利下げに動く可能性が意識され、ドルに対してユーロは売られた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0831ドル前後と前日に比べて0.0031ドル程度のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS