米外為市場サマリー:一時149円80銭台に上昇、材料難のなかでドル高圧力
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16日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円64銭前後と前日に比べて44銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円54銭前後と同2銭程度のユーロ安・円高だった。 この日は米国では主だった経済指標の発表や米連邦準備制度理事会(FRB)高官による発言機会がなかったが、英国では9月消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.7%と、伸び率が市場予想を下回った。これを受け英国債や欧州主要国の国債価格が上昇(金利は低下)。ポンドやユーロに対しドルが上昇した。また米大統領選を巡り、メディアによる世論調査とは別に一部の賭けサイトでは共和党候補のトランプ氏の勝利の確率が高まっているほか、同氏が設立したSNSを運営するトランプ・メディア&テクノロジー・グループ<DJT>の株価が上昇している。トランプ氏が米大統領選で勝利すればドル高が一段と進むとの思惑も、ドル円相場の支援材料となったようだ。もっとも手掛かり材料が乏しいなかでドル円相場は149円80銭台まで上昇した後は次第に利益確定目的のドル売り・円買いの動きが出て、節目の150円を手前に伸び悩む格好となった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0862ドル前後と前日に比べて0.0031ドル程度のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS