株価指数先物【引け後】 +1σが抵抗になるも、底堅さが意識される

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先物

大阪12月限
日経225先物 39190 -720 (-1.80%)
TOPIX先物 2690.5 -31.5 (-1.15%)

 日経225先物(12月限)は前日比720円安の3万9190円で取引を終了。寄り付きは3万9120円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8955円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後につけた3万8890円を安値に押し目狙いのロングが入り、前場中盤にかけて一時3万9340円まで下落幅を縮める場面もみられた。その後はじりじりと下落幅を広げ、ランチタイムで3万9070円まで下げたが、節目の3万9000円は割り込まなかった。後場は3万9100円~3万9290円辺りで推移し、3万9100円辺りでの底堅さが意識された。

 日経225先物は売り先行で始まり、3万8890円まで売られた後は下げ渋る動きとなった。3万9340円まで下げ幅を縮め、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9290円)を上回る場面もみられた。ただし、同水準では戻り待ち狙いのショートが入りやすいところであった。

 本日は米国でオランダのASMLホールディングの急落が、半導体株に広がる形だった。ただし、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]は終日軟調で10%近く下げたが、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]は寄り付き水準での底堅さがみられたほか、アドバンテスト <6857> [東証P]が一時プラスに転じる場面もあるなど、個別では冷静な動きもみられていた。

 日経225先物は前場半ばまでで需給調整が一巡し、その後は3万9000円と+1σ水準での推移となったが、+1σはナイトセッションで3万9390円辺りまで上昇してきた。抵抗線として機能しつつも、上向きで推移する+1σに沿ったリバウンドが意識されそうだ。3万9000円処での底固めを見極めつつ、オプション権利行使価格の3万9000円から3万9500円のレンジを想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.56倍に低下した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが日経平均型の重荷となるなか、直近の上昇に対するリバランスの動きとなった。ただし、14.52倍で寄り付き、一時14.46倍に低下した後は寄り付き水準を上回っている。アドバンテストが一時プラス圏を回復するなか、NTロングによるスプレッド狙いの動きが意識された。

 前日の米国ではゴールドマン・サックス・グループが決算評価から高く始まったものの、その後は地合いに押される形で下落に転じていた。16日にはモルガン・スタンレー、USバンコープが決算を発表する。予想を上回る決算が続くようだと、ゴールドマンの見直しにもつながりそうである。また、半導体株ではエヌビディアが落ち着きをみせるようなら、リバウンド狙いのロングを誘うことになりそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5847枚、ソシエテジェネラル証券が1万2281枚、サスケハナ・ホンコンが2649枚、バークレイズ証券が2360枚、JPモルガン証券が1711枚、ゴールドマン証券が1494枚、SBI証券が1235枚、モルガンMUFG証券が1205枚、野村証券が1024枚、ビーオブエー証券が1024枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万0348枚、ソシエテジェネラル証券が1万7125枚、バークレイズ証券が5384枚、JPモルガン証券が3486枚、モルガンMUFG証券が3162枚、ゴールドマン証券が2874枚、サスケハナ・ホンコンが2468枚、ビーオブエー証券が2212枚、シティグループ証券が914枚、広田証券が770枚だった。

株探ニュース

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