15日の米株式市場の概況、NYダウ反落 ASML業績予想引き下げで半導体株崩れる
投稿:
15日の米株式市場では、NYダウが前日比324.80ドル安の4万2740.42ドルと3日ぶりに反落した。オランダの半導体製造装置メーカーであるASMLホールディング<ASML>が業績予想を引き下げ、ネガティブサプライズとの受け止めから同社株が急落。米国政府によるAI向け半導体の輸出規制の検討に関する報道も相まって、半導体株への売り圧力が強まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5%を超す下落となった。イスラエルがイランの石油関連施設を攻撃の標的としない可能性があると伝わり、米原油先物相場が急落したことは原油関連株の重荷となった。 ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が大幅安となり、インテル<INTC>が株価水準を切り下げた。シェブロン<CVX>やキャタピラー<CAT>が軟調に推移し、シティグループ<C>が下値を模索。コティ<COTY>が売られた。一方、ボーイング<BA>やウォルマート<WMT>、メルク<MRK>が上伸。ウルフスピード<WOLF>が高い。 ナスダック総合株価指数は187.098ポイント安の1万8315.587と3日ぶり反落。エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>、ブロードコム<AVGO>、アーム・ホールディングス<ARM>が売りを浴び、アプライド・マテリアルズ<AMAT>やラム・リサーチ<LRCX>、KLA<KLAC>が急落。テキサス・インスツルメンツ<TXN>やクアルコム<QCOM>、マイクロン・テクノロジー<MU>も下落し、アプフォリオ<APPF>への売り圧力が強まった。一方、アップル<AAPL>がしっかり。マーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>が買われ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が大幅高となった。 出所:MINKABU PRESS