前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■IGポート <3791>  1,744円 (-144円、-7.6%)

 IGポート <3791> [東証S]が3日続急落。前週末11日取引終了後に6-8月期連結決算を発表。純利益が前年同期比31.4%減の2億3100万円で着地しており、これが売り材料視された。売上高は同79.6%増の44億7900万円、営業利益は同34.9%増の4億4400万円だった。版権事業で一部作品のライセンス収入の一括計上があり、これが全体を牽引した。純利益については前年同期に営業外収益として投資事業組合運用益を計上した反動や税費用の増加が響いた。

■大有機 <4187>  3,100円 (-175円、-5.3%)

 東証プライムの下落率4位。大阪有機化学工業 <4187> [東証P]が急反落。同社は10月11日大引け後(15:10)に決算を発表、24年11月期第3四半期累計(23年12月-24年8月)の連結経常利益は前年同期比7.0%減の30.6億円に減り、通期計画の44億円に対する進捗率は69.7%にとどまり、5年平均の76.2%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■タイミー <215A>  1,175円 (-60円、-4.9%)

 タイミー <215A> [東証G]が大幅反落。同社はスキマバイトサービス「タイミー」の運営を手掛ける。朝日新聞電子版が14日、スキマバイトとしてスマートフォンのアプリで働き手と雇い主をマッチングするスポットワークに関し、「アプリ事業者が働き手の利用を無期限に停止したことに対して、厚生労働省が指導していたことがわかった」と報じた。無断欠勤をすると無期限でアプリが利用できなくなる仕組みで、職業安定法に違反するのだという。主要運営事業者の1社であるタイミーに対しては、報道をネガティブ視した売りが優勢となったようだ。タイミーは同日、ホームページ上で報道に対してコメントを開示。「昨年、厚生労働省との協議を経て、サービス利用停止期間を『無期限』から『一定期間』に変更している」としたうえで、今後も関係機関と協議をしながら、安心して利用してもらえるサービスを提供していくと表明した。

■ローツェ <6323>  1,927円 (-59円、-3.0%)

 ローツェ <6323> [東証P]が大幅反落。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算は、売上高602億2900万円(前年同期比46.9%増)、営業利益171億4600万円(同72.3%増)、純利益158億5000万円(同61.2%増)と大幅増収増益となったが、材料出尽くし感から売られたようだ。生成AI関連の先端半導体を中心に半導体需要が回復していることに加えて、中国で自国のサプライチェーン強化を目的に半導体製造拠点の増強が活発化しており、中国向けを中心に半導体関連装置の売り上げが増加したという。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高1207億8400万円(前期比29.5%増)、営業利益316億1700万円(同31.0%増)、純利益229億1600万円(同17.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■Sansan <4443>  2,166円 (-59円、-2.7%)

 Sansan <4443> [東証P]が反落。前週末11日取引終了後に6-8月期連結決算を発表。売上高は95億8400万円(前年同期比27.7%増)となったものの、最終損益は3億7200万円の赤字(前年同期3100万円の黒字)に転落して着地しており、これが売り材料視された。主力の名刺管理サービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」の契約件数が引き続き好調だったほか、名刺アプリ「Eight」も伸びた。一方、損益面では株式報酬関連費用の増加が響き最終赤字となった。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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