話題株ピックアップ【夕刊】(2):ウイングアク、コジマ、アドテスト
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■ウイングアーク1st <4432> 3,300円 +130 円 (+4.1%) 本日終値 ウイングアーク1st<4432>は反発。昨年12月以来、約10カ月ぶりに上場来高値を更新した。10日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比10.2%増の148億7500万円、営業利益が同5.2%増の49億6400万円だった。大企業や官公庁を中心としたシステム投資が追い風となった。 ■コジマ <7513> 1,021円 +40 円 (+4.1%) 本日終値 コジマ<7513>が反発。10日の取引終了後に発表した25年8月期の単独業績予想で、売上高2753億円(前期比2.0%増)、営業利益64億円(同0.6%増)、純利益42億円(同4.9%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の18円としたことが好感された。引き続き家電販売力の向上に取り組み成約率の向上を図るほか、店舗やECにおける高付加価値商品の販売強化により売上高・利益の増加を図る。また、25年には創業70周年を迎えることから、記念セールなどの各種販促施策を展開する。同時に発表した24年8月期決算は、売上高2698億6800万円(前の期比0.7%増)、営業利益63億5900万円(同32.0%増)、純利益40億100万円(同39.5%増)だった。携帯電話やエアコンが好調に推移したことに加えて、巣篭もり需要の反動減の影響により上期に低調だったテレビが下期に入り好調となり、営業利益は従来予想の53億円を大きく上回って着地した。 ■アドバンテスト <6857> 7,798円 +260 円 (+3.5%) 本日終値 アドバンテスト<6857>は買い先行。同社は米エヌビディアの画像処理半導体(GPU)向けに検査装置を納入しており、生成AI市場の拡大を背景に業績拡大が続くエヌビディアの関連有力株として、ここ機関投資家とみられる大口の買いなどが株価を押し上げていた。ただ、同社株以外の半導体関連主力株は総じて戻り売り圧力が強く、つれてアドテストも足もとは短期急騰の反動がみられる。そうしたなか前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日ぶりに反落したが、エヌビディアの株価は堅調だったことで、アドテストには追い風となっているようだ。 ■NEXT 原油ブル <2038> 1,885円 +54 円 (+3.0%) 本日終値 NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が大幅高。また、やや売買代金は少ないもののWTI原油価格連動型上場投信<1671>も上値指向。両銘柄はドバイ原油やWTI原油に連動する仕組みで組成されたETN・ETFで、最近の中東リスクを背景とした原油市況上昇に連動して水準を切り上げている。前日のWTI原油先物価格は2ドル61セント高の1バレル=75ドル85セントに上昇、70ドル台での推移が続いており、依然として先高観が強いなか、同関連ETN・ETFにマーケットの視線が集まっている。 ■松屋 <8237> 878円 +17 円 (+2.0%) 本日終値 松屋<8237>は堅調。10日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比23.6%増の241億1800万円、純利益は同63.3%増の17億6800万円と急拡大した。富裕層を中心とした堅調な消費動向に加え、免税売上高が引き続き好調に推移したことが追い風となった。 ■パンパシHD <7532> 3,804円 +66 円 (+1.8%) 本日終値 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が反発。10日の取引終了後に発表した9月度の月別販売高(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高は前年同月比4.6%増となり、28カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年より休日が1日多かったことに加えて、残暑が長引いたことで夏の季節商品や行楽用品が好調に推移した。なお、全店売上高は同6.4%増だった。 ■丸千代山岡家 <3399> 3,465円 +20 円 (+0.6%) 本日終値 丸千代山岡家<3399>が高い。「ラーメン山岡家」を展開する同社は10日の取引終了後に9月度の売上高速報を開示した。既存店売上高は前年同月比30.3%増と増収基調を継続。成長率の高さを評価した買いを誘ったようだ。3連休が複数回あった9月は既存店の客数が25.8%増となり、客単価は3.6%増となった。全店ベースの売上高は35.7%増となった。 ■関東電化工業 <4047> 959円 +1 円 (+0.1%) 本日終値 関東電化工業<4047>は3日続伸。旧村上ファンド系とされるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが関電化の株式を買い増していたことが10日の取引終了後に明らかになり、これを手掛かり視した買いが入ったもようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、エフィッシモは市場内で段階的に株式を取得し、保有割合は13.06%から14.22%に上昇した。報告義務発生日は4日。なお保有目的の項目において、エフィッシモは保有する818万1400株に関して「投資一任契約に基づく顧客資産運用のため」と記載している。 ■松竹 <9601> 9,246円 -1,069 円 (-10.4%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 松竹<9601>が後場に売られ、フシ目の1万円を割り込む場面があった。11日午後2時、25年2月期の連結業績予想の修正を発表。今期の売上高予想を50億円減額して867億円(前期比1.5%増)、最終損益予想を35億円の黒字から5億8000万円の赤字(前期は30億1600万円の黒字)に見直した。増益予想から一転、最終赤字に転落する見通しとなったことを嫌気した売りが出たようだ。子会社が展開する映画館事業では、興行全体が想定よりも低調に推移しており、興行収入の予想を見直した。また、BS放送事業を展開する持ち分法適用関連会社のBS松竹東急では、当初の見通しよりも広告の売り上げが伸びず、経営計画の見直しを実施。これに伴い、持ち分法による投資損失を計上する。同時に発表した8月中間期の売上高は前年同期比7.7%減の395億8700万円、最終損益が6億8100万円の赤字(前年同期は33億1500万円の黒字)だった。 株探ニュース