外為サマリー:148円40銭台で推移、米失業保険の申請大幅増でドル売り圧力
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11日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=148円46銭前後と前日の午後5時時点に比べて54銭程度のドル安・円高となっている。 10日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=148円57銭前後と前日に比べて74銭程度のドル安・円高で取引を終えた。9月の米消費者物価指数(CPI)は前月比プラス0.2%と市場予想を上回る伸びとなった。また、週間新規失業保険申請件数は25万8000件となり前週から大幅に増加した。雇用情勢の悪化懸念が台頭するなかで、ドル円相場は上下に振れて一時148円30銭台まで下落した。アトランタ連銀のボスティック総裁が11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で「利下げを見送ってもいい」と話したと伝わるとドル買い・円売り圧力がかかったものの、149円近辺では伸び悩んだ。 新規失業保険申請件数の増加に関しては、ハリケーンの影響が出たとの指摘がある。労働市場の減速自体は米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測をサポートする要因となるとの見方も一部で広がるなか、日本時間の今晩には米国の9月卸売物価指数が公表される予定となっている。今後の経済指標を見極めたいとのムードが強まり、東京時間に入りドル円相場は売り買いが交錯する展開となっている。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0937ドル前後と前日の午後5時時点に比べてほぼ横ばい。対円では1ユーロ=162円38銭前後と同60銭弱のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS