10日の米株式市場の概況、NYダウ反落 物価・雇用指標が軟着陸期待に冷や水
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10日の米株式市場では、NYダウが前日比57.88ドル安の4万2454.12ドルと3日ぶりに反落した。週間の新規失業保険申請件数は25万8000件となり、前週から大幅に増加した。また、9月の米消費者物価指数(CPI)は前月比プラス0.2%と、上昇率は市場予想を上回った。米国のインフレ鈍化と景気の底堅さが両立するソフトランディング(軟着陸)シナリオに対する市場の強い期待が後退し、持ち高調整目的の売りを促した。 ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>やボーイング<BA>、ホーム・デポ<HD>が売られたほか、スリーエム<MMM>やデルタ・エア・ラインズ<DAL>、ファイザー<PFE>が冴えない展開。E2オープン・ペアレント・ホールディングス<ETWO>は大幅安となった。一方、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>やシェブロン<CVX>が堅調に推移。CVSヘルス<CVS>とトロノクス・ホールディングス<TROX>が株価水準を切り上げ、クラウドフレア<NET>とGXOロジスティクス<GXO>が急伸した。 ナスダック総合株価指数は9.568ポイント安の1万8282.049と3日ぶりに小反落した。メタ・プラットフォームズ<META>やテスラ<TSLA>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が下値を探り、スカイワークス・ソリューションズ<SWKS>が軟調。テンエックス・ゲノミクス<TXG>、ファースト・ソーラー<FSLR>が急落した。一方、エヌビディア<NVDA>とアマゾン・ドット・コム<AMZN>がしっかり。セルシウス・ホールディングス<CELH>は大幅高となった。 出所:MINKABU PRESS