株価指数先物【引け後】 買い一巡後はリバランスの動き

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先物

大阪12月限
日経225先物 39310 +20 (+0.05%)
TOPIX先物 2709.0 +1.0 (+0.03%)

 日経225先物(12月限)は前日比20円高の3万9310円で取引を終了。寄り付きは3万9690円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9665円)を上回り、買い先行で始まった。ただし、寄り付き直後に付けた3万9700円を高値に持ち高調整が優勢となり、前場中盤にかけては3万9500円を挟んだ狭いレンジで推移。前引けにかけて3万9380円まで軟化し、後場の取引開始時には3万9300円まで上げ幅を縮めた。ただし、マイナスに転じることなく、その後は3万9400円を挟んでの小動きが続いた。なお、終了間際には一気に3万9550円まで買われた後に3万9310円まで軟化するなど、荒い値動きをみせた。

 日経225先物は買い先行で始まったが、前日同様、買い一巡後は持ち高調整の動きにより上げ幅を縮めた。もっとも、ナイトセッションで大きく変動をみせても、日中取引ではリバランス一巡後に膠着感が強まる展開が目立っており、9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあって、想定内の値動きであろう。

 また、日米ともに3連休を控えていることで、ポジションを積み上げる動きは手控えられたようだ。東証プライムの売買高が連日で15億株台にとどまっていたこともあり、寄り付き後はリバランスの動きのなかで、スキャルピング中心のトレードだったと考えられる。

 取引終了後に指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]の決算発表を控えていたことも手掛けづらさにつながった。米国でも週末にJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴの決算が控えているほか、週明け後はゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーなど金融株の決算発表が本格化する。

 なお、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが今年2回目の円建て債を起債した。日本株への投資拡大が期待されるなかで、過去に買い増してきた商社株の反応が限られていたことも、売買を手控えさせる一因となったのだろう。

 日経225先物は買い一巡後は軟化したが、これまでのリバウンド基調は継続している。上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能しており、同水準では押し目狙いのロングでの対応となろう。ただし、週足ベースではバンドが収斂をみせるなか、+1σ(3万9230円)をナイトセッションで下回ってきている。週末の終値で+1σを回復できないと、短期的なショートを誘う可能性がありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇した。小動きであるが一時14.55倍までの切り上がりをみせた。9月27日に付けた直近の戻り高値である14.51倍を上回る場面もみられており、同水準を明確に上放れてくると、NTロングに振れやすくなりそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5806枚、ソシエテジェネラル証券が9280枚、サスケハナ・ホンコンが3878枚、バークレイズ証券が3107枚、JPモルガン証券が2962枚、モルガンMUFG証券が1179枚、SBI証券が983枚、野村証券が936枚、auカブコム証券が932枚、ゴールドマン証券が605枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万8403枚、ソシエテジェネラル証券が1万1255枚、バークレイズ証券が2904枚、JPモルガン証券が2686枚、ゴールドマン証券が2446枚、サスケハナ・ホンコンが1886枚、ビーオブエー証券が1804枚、モルガンMUFG証券が1667枚、野村証券が1466枚、BNPパリバ証券が855枚だった。

株探ニュース

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