外為サマリー:148円60銭台に上伸、中国の財政政策強化の思惑で
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9日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=148円60銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円00銭程度のドル高・円安となっている。 米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測の後退を背景に、米長期金利が4%台で高止まりしていることから日米金利差の拡大を意識したドル買い・円売りが入りやすかった。ドル円相場は朝方に伸び悩む場面もあったが、前日の米ハイテク株高を手掛かりに日経平均株価が反発するなど、リスクオン地合いとなるなか148円割れは回避。仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)に向けては、輸入企業など実需筋とみられるドル買い・円売りが散見された。午後に入って「中国財務省が財政政策の強化に関して12日にも説明する」と報じられると、投資家のリスク選好姿勢が一段と強まり、ドル円相場は午後2時50分すぎに148円60銭台をつけた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0973ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0020ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=163円05銭前後と同80銭弱のユーロ高・円安で推移している。 出所:MINKABU PRESS