富士精、今期経常を一転赤字に下方修正
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富士精工 <6142> [名証M] が10月9日後場(15:00)に決算を発表。25年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比91.9%減の4700万円に大きく落ち込んだ。 併せて、通期の同損益を従来予想の2億7000万円の黒字→2億9000万円の赤字(前期は9億2400万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常損益は3億3700万円の赤字(前年同期は3億4200万円の黒字)に転落する計算になる。 直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の連結経常損益は4800万円の赤字(前年同期は2億9200万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.2%→-2.4%に大幅悪化した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 【第2四半期(中間期)連結累計期間の業績予想数値と決算数値との差異】 2025年2月期第2四半期(中間期)連結累計期間の連結業績予想につきましては、売上高及び経常利益は、概ね当初の見込みどおりとなりました。営業利益は、特に中国においてエンジン等加工用工具の売上が低迷しており、固定費が負担となる形で原価率を押し上げたことなどにより前回公表の予想数値よりも下回りました。一方で、親会社株主に帰属する中間純利益は、繰延税金資産の回収可能性について分類の見直しを行った結果、法人税等調整額が増加したものの、当社子会社であります広州富士工具有限公司の解散及び清算手続きが遅れていることなどにより親会社株主に帰属する中間純利益は前回公表の予想数値よりも上回りました。【通期連結業績予想数値の修正】 2025年2月期通期連結業績予想につきましては、当社子会社であります大連富士工具有限公司において、人員規模適正化のため希望退職者を募集することを決定いたしました。詳細につきましては、2024年10月9日公表の「連結子会社における人員削減等の合理化及び特別損失計上に関するお知らせ」をご覧ください。また、当第2四半期(中間期)において、繰延税金資産の回収可能性の分類の見直しを行っており、法人税等調整額が増加いたしました。これらに加えて、第2四半期(中間期)連結累計期間の業績及び最近の受注環境を踏まえて慎重に検討した結果、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、前回公表の予想数値を下回る見通しとなりました。