話題株ピックアップ【夕刊】(2):くら寿司、日本紙、リンテック

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■くら寿司 <2695>  3,840円   +80 円 (+2.1%)  本日終値
 くら寿司<2695>が続伸。3日、9月度の月次情報を発表。既存店売上高は前年同月比5.9%増となった。前年を上回るのは2カ月連続。増収率は今年3月(23.0%)以来の高さとなり、好感されたようだ。9月は人気漫画「ONE PIECE」とのコラボキャンペーンを展開。「かにとまぐろ」や「いくらとうに」といったフェアも行った。既存店の客数は同2.0%増、客単価は同3.8%増。全店ベースの売上高は同8.0%増となった。

■日本製紙 <3863>  985円   +20 円 (+2.1%)  本日終値
 日本製紙<3863>が3日ぶりに切り返しに転じ、4ケタ大台復帰を視野に入れる展開。資産運用会社のブラックロック・ジャパンが3日付で提出した大量保有報告書によると、ブラックロックと共同保有者の日本紙株式保有比率は5.30%と、新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は純投資(投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用目的)としており、株価の先行き上昇への思惑が買いを引き寄せた。日本紙はPBRが0.2倍台で会社解散価値のほぼ4分の1の水準に株価が放置されているだけに、その是正に向けた動きが期待される状況にある。

■リンテック <7966>  3,435円   +60 円 (+1.8%)  本日終値
 リンテック<7966>が堅調推移。SMBC日興証券が3日、リンテックの目標株価を3800円(従来は3300円)に引き上げた。投資評価は「2」を継続する。25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は電子・光学のアドバンストマテリアルズが好調で、印刷材・産業工材、洋紙・加工材の収益性の改善も確認できたと指摘。EUV(極端紫外線)露光機用CNT(カーボンナノチューブ)製ペリクルの量産体制の確立に向けた取り組みの進捗や採用動向も注目されるとした。同証券はリンテックの26年3月期営業利益予想をこれまでの222億円から261億円に増額修正している。

■インソース <6200>  1,015円   +11 円 (+1.1%)  本日終値
 インソース<6200>が続伸。午前11時50分ごろ、子会社ミテモの地域活性化及び移住促進に向けた取り組みが、国土交通省の「移住等の促進に向けた実証調査」に採択されたと発表しており、好材料視された。国交省の「移住等の促進に向けた実証調査」は、地方公共団体と連携して、移住や二地域居住の促進に取り組むNPO法人や民間事業者が実施する先導的な取り組みを調査・分析するもの。今回採択されたミテモの取り組みは、人口減少と高齢化に直面し、地域の担い手不足という課題を抱えている長野県塩尻市の「シビック・イノベーション拠点スナバ」と連携したもので、地域コミュニティーの活性化や、地域経済を担う起業家の支援、都市部からの移住者に向けてリモートワーク環境の整備など、地域活性やイノベーションを推進するためのさまざまな事業を展開している。

■すかいらーく <3197>  2,311円   +21 円 (+0.9%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>は堅調。3日取引終了後、9月度のすかいらーくグループIRレポート(速報値)を発表した。既存店売上高は前年同月比11.0%増と引き続きプラス基調を維持した。秋のイベントの積極開催で人出が増え、外食消費が活性化したことが追い風となった。これが好感された。

■あさひ <3333>  1,734円   +12 円 (+0.7%)  本日終値
 あさひ<3333>はしっかり。午後1時ごろ、9月度(8月21日~9月20日)の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比0.5%増と小幅なプラスとなった。前月までの増加基調を維持した。客数は同2%減、客単価は同2.5%増だった。

■アークランズ <9842>  1,738円   +11 円 (+0.6%)  本日終値
 アークランズ<9842>が6日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、小売事業の既存店売上高は前年同月比7.3%減と2カ月ぶりに前年割れとなった一方、かつや既存店売上高は同2.3%増と4カ月連続で前年実績を上回っており、これが好材料視された。

■宝ホールディングス <2531>  1,239円   +6.5 円 (+0.5%)  本日終値
 宝ホールディングス<2531>がしっかり。3日の取引終了後、子会社の宝酒造インターナショナルを通じて、東京・豊洲の鮮魚仲卸業者・輸出業者とフィンランドの食材卸会社の株式を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。株式を取得したのは築地太田(東京都江東区)とオータフーズマーケット(同)、フィンランドのアグリカの3社。鮮魚仲卸業者を傘下に収めることで、日本産の高品質な鮮魚を全米に展開。将来的にはグループの販売網を生かし欧州やオーストラリアへの輸出拡大につなげる。また、フィンランド企業の買収により、同国での日本食材や酒類の売り上げ拡大を目指す。

■日本郵船 <9101>  4,969円   -516 円 (-9.4%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が急落。東証の業種別指数で海運業は一時9%を超す下落となり、33業種中で下落率は断トツとなっている。米国での港湾労働者によるストライキを巡り、米国時間3日に労働組合側と使用者側の米国海事同盟が賃金を巡り暫定合意し、ストライキが終了したと伝わっている。港湾ストの長期化により海上輸送が混乱すれば運賃が上昇し、海運各社の業績を押し上げるとの思惑が広がっていたが、スト終了によりこうした思惑がはく落。海運株に対する売りを促す要因となったようだ。

■瑞光 <6279>  1,219円   -83 円 (-6.4%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 瑞光<6279>は反落。3日取引終了後、25年2月期上期の連結決算を発表。売上高が84億500万円(前年同期比15.6%減)、営業損益が1億7900万円の赤字(前年同期2億1100万円の黒字)となっており、これが嫌気された。日本向けや中国向けの売り上げが前年同期を大きく下回ったことが要因。従来未定としていた配当予想を10円(前期20円)とした。あわせて、防護服の自動製造設備を開発・販売する新たな事業を始めることを明らかにした。

株探ニュース

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