明日の為替相場見通し=上値の重い展開か
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、足もとで急速にドル高・円安が進んだ反動から上値の重い展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=145円50銭~147円00銭。 3日の東京市場でドル円相場は147円25銭近辺まで上伸する場面があった。前の日に石破茂首相が「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」などと述べたことで、日銀の早期追加利上げが難しくなったとの見方から円売りが流入。また、2日に発表された9月の米ADP雇用統計が強い内容となり、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退したことがドル買いにつながった面もあった。ただ、8月20日以来およそ1カ月半ぶりのドル高・円安水準をつけたことから利益確定や持ち高調整を目的としたドル売り・円買いが出やすい。また、4日に9月の米雇用統計の発表を控えて模様眺めムードが広がりやすいことも上値を重くしそうだ。 なお、日本時間今晩には前週分の米新規失業保険申請件数、9月の米サプライマネジメント協会(ISM)サービス業景況感指数、8月の米製造業受注などが発表される。市場予想を下回る結果が相次げば、FRBの緩和的な金融政策を見込んだドル売りが入りやすくなるだろう。 出所:MINKABU PRESS