外為サマリー:一時143円50銭台に軟化、中東情勢緊迫化を改めて意識
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2日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=143円71銭前後と前日の午後5時時点に比べて45銭程度のドル安・円高となっている。 イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊張が高まるなか、低リスク通貨とされる円が選好されやすく、ドル円相場は朝方に143円40銭台まで下押す場面があった。ただ、石破茂首相が1日夜の就任会見で「金融緩和の基本的基調は維持されるものと期待し、見守っている」などと述べたことで、日銀の追加利上げの時期が後ずれするとの見方から徐々に円売りが流入。赤沢亮正経済再生担当相が午前の記者会見で「石破首相が利上げに前向きとの見方は必ずしも正しくない」と述べたことも日銀による早期の追加利上げ観測の後退につながり、午後0時50分ごろには一時144円18銭をつけた。とはいえ、米ニュースサイトがイスラエル当局者の話として、「同国がイランによる1日のミサイル攻撃に対する大規模な報復を数日中に開始する」と報じたことが伝えられると、地政学リスクが改めて意識され午後には一時143円50銭台に押し戻された。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1062ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0050ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=158円97銭前後と同1円30銭弱のユーロ安・円高で推移している。 出所:MINKABU PRESS