米外為市場サマリー:中東リスクの高まりから一時142円90銭台に軟化

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為替

 1日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=143円57銭前後と前日に比べて6銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=158円90銭前後と同1円00銭強のユーロ安・円高だった。

 イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊張が高まるなか、投資家のリスク回避姿勢が強まり、低リスク通貨とされる円が選好されやすかった。また、この日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の製造業景況感指数が市場予想を下回ったこともドルの重荷となり、ドル円相場は一時142円90銭台まで下押した。ただ、米労働省が発表した8月の雇用動態調査(JOLTS)で、求人件数が32万9000件増の804万件となったことがドルの支えとなり、143円90銭台まで強含む場面があった。一方、欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁が「インフレ圧力の緩和とユーロ圏の景気減速は今月利下げする根拠を強めるものだ」との見方を示したことなどを背景に、ECBによる利下げ観測が強まったことからユーロが軟調だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1068ドル前後と前日に比べて0.0070ドル弱のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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